1-1 急な呼び出し ページ3
(Ci side)
ある日の朝食後、同期のショッピと共にシド大隊長に呼び出された。
あ、シド大隊長ってのは近距離部隊の大隊長。
俺は内務部やし、ショッピは諜報部やから直属の上司ってわけやないんやけど……
大隊長、しかも別部隊の人に呼ばれるなんて、俺らそんな大事やらかした？
正直、全く身に覚えがない。
結構優等生できてたと思うんやけど？
テンションダダ下がりでシド大隊長の部屋に向かって歩を進める。
なんか足にダンベルでも繋がれとんかってくらい足が重い。
一歩踏み出す度に、なんか怒られるんやないかって嫌な未来を想像してしまう。
横で歩いてるショッピはいつも通り飄々としていて、その肝の座り具合がちょっと羨ましかった。
『俺なんかしちゃったんかなぁ……』
「心当たりでもあるん？」
『……一切ない』
普通に訓練出てたし、この前の戦争も結構頑張ってたで？
必死に直近の行動を振り返る。
あ、今朝大先生の皿から唐揚げ一個パクったんチクられた？
いや、流石にそんなことで呼び出されんわな。
大先生は医療部の中隊長やけど、そんなちっさい人やないやろ。
な？
せやんな？
「まあ、なんか怒られたらテキトーに謝りゃええやろ」
せやなぁ、と気のない返事を返す。
あーでも、やっぱり怒られたくないーーー！！！
俺のクソ重い足でも、ついにシド大隊長の部屋の前に着いてしまった。ショッピは上着に手突っ込んだまま、扉を見つめている。
しゃーないから俺が扉を、3回ノック。
静かな廊下に音が響いた。
あー、ついにやっちゃった。ノックしちゃった。
なんだか扉がものすごく大きく見える。
『失礼します。内務部のチーノと、』
「諜報部のショッピです」
「……入れ」
低く少し掠れた声に、背筋がぴっと伸びる。
シド大隊長の返事を聞き、そっと扉を開けた。
「おめでとう、昇格だ」
「「え？」」
「本日付で君たちは我が軍の小隊長となった」
部屋に入って早々小隊長への就任を告げられた。
ポカーンとしてる俺らを無視して、シド大隊長はバッジと腕章を渡してくる。
「これでお前らも幹部の仲間入りだな」
「はえ〜……」
『ほ、ほんまですか？』
「なぜ嘘をつかねばならない。
喜べ。ほら、嬉しくないのか？」
手の中に握られた小隊長の証。
嬉しさと同時に、心の中に不安が一気に湧き上がる。
なんで。
なんで、俺が？
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っっっっぽ(プロフ) - 名無しのサメさん» そう言っていただけて凄く嬉しいです！ 更新頑張りますね！ (2022年10月20日 17時) (
レス) id: b723e7a8aa (このIDを非表示/違反報告)
っっっっぽ(プロフ) - みずきさん» コメントありがとうございます！ 励みになります…… (2022年10月20日 17時) (レス) id: b723e7a8aa (このIDを非表示/違反報告)
名無しのサメ(プロフ) - 夢主が良すぎる！この作品好きなので、更新頑張ってください！ (2022年10月16日 12時) (レス) @page30 id: fed687ffc2 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - っは…！ゆ、夢主イケメンすぎひんか…！？あ、応援してますぅ、更新頑張ってください！ (2022年10月10日 2時) (レス) @page27 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
っっっっぽ(プロフ) - さるさそーすさん» コメント頂いていたのに気づかずすみません！ 好みに刺さってよかったです……更新頑張ります！ (2022年9月22日 2時) (レス) @page2 id: b723e7a8aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：っっっっぽ | 作成日時：2022年7月22日 2時
