【あんスタ】たったひとりのキミ (ページ3)

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大嫌いな4限の数学が終わった途端私は机に倒れ込んだ。

『先生何回も私に当ててきた…』

「Aが宿題やってこねえからだろ」

やれやれと呆れながら私の前の席に座ったのは大神晃牙、通称わんこ。

「おいてめぇ余計なこと言ってんじゃねえ！！」

『何も言ってませ～ん！！』

「はぁ…そういうメタいことは置いといてだなぁ…」

置いとくんかい。

「今日はUNDEADのプロデュースだろ？だから、今から吸血鬼ヤローを起こしに行く！！」

『いってらっしゃい』

ガタッと勢いよく立ち上がった晃牙くん。

わざと目を逸らしてるのに晃牙くんから無言の圧力を感じる。

『私にはお弁当を食べるという使命が…！！』

「おめぇーが来ねえとアイツ起きねえんだよ！！」

朔間先輩を起こすのはとてもめんどくさい。

起こすこと自体は簡単だけど、

「嬢ちゃん、我輩お腹が空いてのぉ」

『…そうですか』

「腹が減っては戦は何とかじゃろ」

『分かりました、何か買ってきますから必ずレッスンに来てくださいね！？』

と、まぁこのような感じでこちらが何か貢ぎ物を調達しないとレッスンには来てくれない。

晃牙くんに首根っこ掴まれていやだいやだと騒いでいると、教室の扉が開いた。