三十七 ページ41
シグマは反射的にゴーゴリの持っていた司令用の通信機器を奪い命令する。
「総員、今直ぐ銃を捨てろ!!」
切羽詰まった声に、銃撃はピタリと止まった。
《こんな事ならシグマ君が使った後のストローとか捨てずにとっとくんだっ…
って止まった!!》←
同時に画面から聞こえる安堵の声。
「ん、今此の子何て…」
変態的な台詞に一瞬目が据わるシグマ。←
同僚の名前を呼ぶ声と其の発言内容に首を傾げるゴーゴリ。
「知り合いかい?」
「ああ、異世界へ飛ばされた時世話になった少女だ」
《えっでも何で止んだ?フェイント?結局死ぬ感じ?
神様仏様私の来世はシグマ君を細胞単位で感じられるタオルか、それか体重や寝息エトセトラを体感出来るシーツk》(早口)
「一旦黙ってくれ君は!」
相手には聞こえないと分かってはいるがツッコまざるを得ないシグマ。
「ワァオ、熱烈だねえ」
ゴーゴリは普通に引いた。
「…兎に角、私は彼女を迎えに行く。場所を教えてくれ」
「此処の最下層のB002号室さ!」
「分かった。有難う」
彼はゴーゴリの返答を聞くなり急いで部屋の扉へ向かった。
ドアノブに手を掛けたシグマに、ゴーゴリは云った。
「余程其の子が大切なんだね」
「当たり前だ!」
即答。
シグマは部屋から駆け出して行った。
ーーー
依然として銃撃は止んだ儘。
流石にフェイントじゃなさそうだ。
もーー吃驚したよ急に鉛玉が飛んで来るから!!
咄嗟に何故か眼の前にぶら下がってた男の人にしがみついたから何とか無事だったけど!!
殺す気かァ!!(大正解!)
『寿命が五百億年くらい縮んだわ…』
てか本当これ如何云う状況???
ドッキリ?其れとも一周回ってサプライズ?私別に今日誕生日とかじゃないんだけど←
あっ、あとあの謎の穴!
何なんだっけ。確か一年位前、丁度シグマ君が逆トリして来た頃に……
………若しかしてアレと同じ穴?(今更)
て事は此処、文ストの世界的な!!?
『そう云えば何か絵柄が変わってる!!!』
マジ!!?いやマジだ!!!文ストだ!!
推しに会えるー!!!!
肺を鍛えなきゃ!勿論推しの吐いた二酸化炭素を摂取する為に(一回死ぬべき)
此処を出たら、あの人にも会えるかな!
大好きなあの人を思い浮かべた瞬間、部屋の扉がバンと開いた。
「A!」
現れたのは、息を切らせた其の人で。
『シグマ君!!!』
私は思わず彼に飛び付いていた。
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赤マシュマロ(プロフ) - きのこさん» 歪んじゃいましたね〜!コメントありがとうございます!! (3月18日 0時) (レス) id: 87499d5a81 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - おっとぉ〜??ぐにゃりと歪んじゃったかぁ〜!! (3月17日 22時) (レス) @page39 id: 341e3469a0 (このIDを非表示/違反報告)
赤マシュマロ(プロフ) - きのこさん» 帰っちゃいましたねシグマ君…!なんてこった!!泣きましょう!!(???)コメントありがとうございます!!! (3月9日 19時) (レス) id: 87499d5a81 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ええぇぇ!!ヤバい無理!!シグマが、、、シグマがぁぁぁ!!!! 嫌だぁぁ!!! 泣きそう (3月7日 0時) (レス) @page37 id: 341e3469a0 (このIDを非表示/違反報告)
赤マシュマロ(プロフ) - 落蕾さん» ありがとうございます!!!解ります、推しと床に挟み潰されたいそのお気持ち(!?)幸せ過ぎるサンドイッチですね!!共感の嵐です!(暴走)これからも宜しくお願い致します!!! (3月3日 23時) (レス) id: 87499d5a81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤マシュマロ | 作成日時:2023年3月2日 22時