十四 ページ15
そんな会話をしていら、宇治金時が二つ運ばれて来た。
『ハァーーーーー美味しそう〜!』
ふわふわした、見るからに冷たい氷の上に抹茶シロップと小倉餡が落ち着いた色彩を放っている。盛り付けられた白玉からは素朴な純粋さが感じられた。
早速手を合わせてスプーンを使って口に運ぶ。
『んん〜、おいひぃ〜!』
美味。何か…、氷の冷たさと抹茶の風味と小倉餡の激し過ぎない甘さが……何かこう…凄いハーモニーみたいなのを創り出している。
うっせ食レポとか私に出来る訳ねぇだろーが舐めんな←
「………!」
スプーンを口に入れると同時に目を少し見開き、咀嚼するにつれ頬を綻ばせるシグマ君。
ッカァーーーーー………
てえてえ…(語彙力の消失)
「有難う」
私が成仏しかけているとシグマ君が云った。
『えっ?何?遂にプロポーズにOKくれたの!?』←
「全然違うが」
違うんかい((
「かき氷、凄く美味しいな。連れて来てくれて感謝する」
シグマ君は微笑んで云った。
『シグマ君……!』
トゥンク…←
「同人誌やBLについても、私はAに逢って初めて知った。…教えてもらってばかりだな」
『そんな事ないよ?私もシグマ君から色々学んでるし!!』
抑々、私が毎日こんな薬中みたいなテンションなのもかなり珍しいんだよ!?←
否、薬中()も無気力も素なんだけどね!?
『シグマ君のお陰で、両親が徹底的に私を台所に入れさせまいとした理由とかが判明したんだよ!』←
「えっ、真逆あの時に初めて自覚したのか?」
『そうだよ!?』
自分がジャイアンシチュー製造機だったなんて、誰が思う!?←
『両親ったら私が台所に近付こうものならキレたサリバン理事長みたいな殺気だしてくるんだもん』
「多分過去にシチューか何かを食べて殺されかけたんだろうな…」
何時の間にか殺人未遂やらかしてた件について←
「あのォー」
聞き慣れない声に振り向けば、店員さんが立っていた。
「宜しければどうぞー」
渡されたチラシを見る。
「…文化祭の宣伝?」
「そうなんです」
店員さんが頷く。
「此処の店長さんの息子さんの通っていらっしゃる処でして。チラシを配っているとの事なので、一応当店にも置いておりまして」
「文化祭…」
物珍しそうにチラシを見詰めるシグマ君。
私も私で驚いている。
だって此れ、私が通ってる処のチラシだし。
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赤マシュマロ(プロフ) - きのこさん» 歪んじゃいましたね〜!コメントありがとうございます!! (3月18日 0時) (レス) id: 87499d5a81 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - おっとぉ〜??ぐにゃりと歪んじゃったかぁ〜!! (3月17日 22時) (レス) @page39 id: 341e3469a0 (このIDを非表示/違反報告)
赤マシュマロ(プロフ) - きのこさん» 帰っちゃいましたねシグマ君…!なんてこった!!泣きましょう!!(???)コメントありがとうございます!!! (3月9日 19時) (レス) id: 87499d5a81 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ええぇぇ!!ヤバい無理!!シグマが、、、シグマがぁぁぁ!!!! 嫌だぁぁ!!! 泣きそう (3月7日 0時) (レス) @page37 id: 341e3469a0 (このIDを非表示/違反報告)
赤マシュマロ(プロフ) - 落蕾さん» ありがとうございます!!!解ります、推しと床に挟み潰されたいそのお気持ち(!?)幸せ過ぎるサンドイッチですね!!共感の嵐です!(暴走)これからも宜しくお願い致します!!! (3月3日 23時) (レス) id: 87499d5a81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤マシュマロ | 作成日時:2023年3月2日 22時