赤の028 ページ31
少年3『あいつは俺の居場所を奪ったんだ。俺の今までの努力を糸も簡単にっ…‼』
僕はそこで気付いてたんだ。
僕がサッカーで何か得ることは、誰かの何かを盗ることになるんだ。
僕は彼らから自信や夢を奪い取り、その代金を兄さんが今払っている。
なんて醜いんだろう。
みんながみんな前向きになれないのかな？
悔しいから、頑張ろうとは思わないのかな？
でもそんなのどうでもいいや。
僕の世界でたった一つの大切な兄さんの足を壊そうとしてる。
僕たちの体はあいつらより脆くて壊れやすくて下手すれば一生使えなくなる。
それを承知で傷つけてるなら……
________虫酸が走った。
貴『_______うわぁぁぁぁぁ‼‼‼‼』
僕は叫びをあげて何かを蹴った。
硬くてボールじゃなかったみたいだからすごく痛かったけど今の僕には何にも見えなかった。
ただ兄さんを救いたくて。
ただ兄さんを傷つけてる奴らがウザくて。
いつの間にか僕は三人じゃ止められないほど暴れまくってた。
悔しくて、憎くて、ウザくて、殴りまくって、蹴りまくって。
ル『A‼』
兄さんの声は頭に、心に直接響いた。
手を止めてみれば僕が握っていたのは血だらけの一人の少年。
どれくらい殴ったのかわからないけど床にまで血が広がっていた。
それを見た瞬間僕は己のしてしまった罪に震え上がった。
なにより兄のためと思った行動がさらに酷い状況を作っただけだった。
貴『…うぅ…アアっ……ぼくは、なんてことを…………そんな、ソンナソンナぁっ……‼』
ル『A！落ち着くんだ！』
再び不安定になろうとした僕を抑え込むように兄さんは僕を抱きしめた。
その温もりは暖かくて、過呼吸に近い僕の息がピタリと落ち着いた。
だから僕はその腕にしがみついた。
貴『怖いよぉ…兄さんっ……怖い……』
ガタガタ震える僕の体。
それを受け止める兄さん。
ル『大丈夫。俺がいるから。俺がいるから…』
兄さんがいてくれる。
そう考えただけで世界は変わった。
あの後僕らは強制的に日本に帰された。
元々帰る予定だったけどね。
日本に帰ったらすぐに先生に殴られた。
無言の怒りを感じて僕は罪悪感にいっきに落とされた。
僕はあいつらと同じことをしたんだ。
でも、先生は殴った後僕らを抱き寄せてこう言ったんだ。
________『おかえり。よく頑張ったな』
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w.d(プロフ) - 涼坂くんだぜっ！((誰だよさん» 機嫌を損ねてしまって申し訳ありませんでした。 (2014年8月19日 18時) (
レス) id: 2d840f5dad (このIDを非表示/違反報告)
涼坂くんだぜっ！((誰だよ - 面白いけど、面白いけど、顔文字が…っ いや、うん、はい。顔 文字入れない方が良いですよ絶対(( 読者様の気分を損ねますから((← (2014年8月19日 9時) (レス) id: 2925a1fd16 (このIDを非表示/違反報告)
w.d(プロフ) - 全然かまいませんよー^ ^私は敬語で話しますけど気にしないでください (2013年6月25日 20時) (レス) id: 6c825fa666 (このIDを非表示/違反報告)
涼野晴矢(プロフ) - 自信がついて良かったです！もし良かったら友希しても良いですか？ (2013年6月25日 19時) (携帯から) (レス) id: b1ff3cde40 (このIDを非表示/違反報告)
w.d(プロフ) - 涼野晴矢さん» それはありがとうございます！もったいないお言葉のおかげで自信がつきますわ^ ^ (2013年6月25日 17時) (レス) id: 6c825fa666 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：w.d | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/kis-my-ft2museum/
作成日時：2013年5月5日 19時
