【w.rw*r/d】〇〇な花嫁 (ページ8)

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迷い子な花嫁ページ8

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あ、グルッペンAさんならちょっと前に来たよ～

「あぁ、それでだ、その当の本人を探しているのだが。」

間延びした声でしんぺいにわからないと言われてしまった。

これでは出歩いていることがトントンにバレてしまう。なんとかやつを捕まえて話をせねば。どうせ薬なんぞいらんとでも神に言ったんやろ

「すまない、ロボロ今いいだろうか」

「ん～ええでどないしたん～グルッペン～」

事情を話せば監視カメラの映像が現れる。
彼女は既に2時間ほど前にここから外にでているみたいだ。

「Aさんやろ？インカム繋げよか？」
「いや、多分腹がすけば帰ってくるだろう」

猫みたいな扱いなんやな
軽く笑われてしまった。

ならええんやけどーなんかあったらいってなーと背伸びするロボロを横目に軽く礼を伝えて外に出てみたものの落ち着かない

やつはこの国で昔からスパイ扱いだ
今は落ち着いたとはいえ帰ってきたなどと知られればあの国との戦争計画が台無しだ。

上手いこと生き延びていけるにしても限界がある。
本当に猫みたいに腹が空けば帰ってくればいいのだが。

ふとした甘い匂いに足が止まった。

図書室、オスマンか。

「オスマン、失礼する」
「あ？グルッペンやん
ちょうどケーキでも食べようおもっとたんよ～」
「相変わらず一人で、か？」

まあ座りぃよ
のんびりとした声に促されるまま椅子を引く

「んで、落ち着きないみたいやけど」
「お前にはもうお見通しというわけか」

なんのことやろな

とぽぽ..と紅茶が入れられる

「言わなくてもわかるだろうがAの居場所だ
どこにいるかしらんか」

「Aちゃんなら町に出るとこ捕まえておつかい頼んだで。女ん子はいろいろ隠すんが大変やからね」

「隠す...だと？」

フォークを落としてしまうとこだった。

「まあ、詳細は本人から聞いてや
それよりそのケーキ西の国から取り寄せてみたんやけどどう？俺的にはもっとクリームあってもええと思うんやけど」

雑なはぐらかし方やな。
オスマンとAの仲に何かあるのか...？

「そうだな、クリームは賛成だな。
他の味も欲しいところだ」

一通り食べ尽くした頃礼を言って外に出た。

すっかり暗くなっているがまだ帰ってないのだろうか。国の代表が仕事に私情を挟むのは良くない。
書類は少しある、外交の書類だっただろうか。

「あ。」

振り向くと紙袋をかかえ持つAがいた。

*