検索窓
今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:9,648 hit

第2話 忘れ物をする勇気 ページ4

机の上に置かれたビリッビリに破れた紙とペン。
そして朝ごはん。


ペンをどかして山折に折られた紙(みすぼらしい)を開きながら
ラップで包まれたパンを持つ



『急に仕事が入ったので朝ごはんを作っておきました。
 今日の試合がんばれ!
 by 凪』



女性特有の可愛らしい字で書かれた文字を見て皿にあるパンを丸ごとほおばる。
パンのフワフワした感触が口の中全体にいきわたる。
パンをやっと呑み込んでから、牛乳を一杯。


口をぬぐい、歯をざっとみがいてコートも着る、これでいつもの私になった。
男っぽい服、と友人に言われてしまったけど、男っぽい服だからってダサい訳じゃないよ!ただ単に服のセンスがあれであって………ダサい訳じゃないよ‼

無駄な言い訳を空気に言ったのでシーン、と無情にも響く。

やだ、なんか恥ずかしい。
そしてやっと玄関へ向かう。



ドアノブに手をのばしたーーーだが触れる直前にある事に気付いた。


「あ、忘れ物だ。」


レックスから絶対忘れるなと言っていたものを忘れるところだったわ。
まだ家に出てないし・・・セーフか?

ギシギシと階段が先ほどより激しくなりながらも足早にまた部屋に戻る。

忘れ物がないか?
CCM、財布、家の鍵、ペン、手帳、PC、ドライバー、武器ケース…うんあるわ。


おいてある鏡が私を映す。
前まで立ち鏡の中のもう一人の自分をみる。


梳いてないせいか髪はボサボサ…まあ時間がたてば大丈夫だ。
リボンが曲がって…見せる相手がいないのでこれも大丈夫。



忘れ物なし、身だしなみもオーケー(?)、最後に机の上のある小さな物体を手に取る。太陽の出ている方へと掲げる。自分の自信作のLBX に顔を緩める。


「忘れていこうとしてごめん

 カグラ」


白と茶色のそのLBXは答えるように光った。


その時ピピッ小さくCCMが鳴る。

誰だと思いCCMをひらく、ある人の名前がでてくる
あ、と自分の口からこぼれる


『レックス』

第3話 遅刻→←第1話 おはようございます



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
設定タグ:ダンボール戦機 , 海道ジン   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白猫η | 作者ホームページ:http  
作成日時:2015年12月19日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。