9 ページ9
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
そのコーヒーを手に取った大倉さんはその場で口をつけた。
ㅤ
ㅤ
ㅤ
なんか、かっこい。
ㅤ
ㅤ
ㅤ
「大倉さん人気なんですね。」
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
『誰にですか?』
ㅤ
ㅤ
不思議そうな顔で飲んでいたコーヒーから口を離し、首を傾げた。
ㅤ
ㅤ
ㅤ
「生徒さんたちに?」
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
『それってAさんもですか?』
ㅤ
ㅤ
私もってなに。
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
「いや、別に私は。」
ㅤ
ㅤ
ㅤ
それを聞くと、またコーヒーに口付けて。
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
『そうですか。』
ㅤ
ㅤ
ㅤ
また。
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
『なんでコーヒー2本なんですか?微糖とブラック。』
ㅤ
ㅤ
ㅤ
私の手に握られた缶コーヒーを見ては、そう言った。
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
「ああ、これから迎えに来てくれる せんぱ..」
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
「おう!A!」
ㅤ
ㅤ
ㅤ
言い終わる前に名前を呼ばれて..
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
私と大倉さんが目を見遣ると、車から顔を出し手を振る村上先輩がいた。
ㅤ
ㅤ
ㅤ
「すぐ行きます!」
ㅤ
ㅤ
手を振って、大きい声でそう返す。
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
『コーヒー、彼にですか?』
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
「あっ、そうです!」
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
私がそう言うと、大倉さんは村上先輩を一瞥した。ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
『..彼氏とか?』
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
はい? 村上先輩が彼氏??
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
112人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:橘 | 作成日時:2021年2月4日 23時