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『よくここ来るんですか。』
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スーパーのドアを出てそう私に問いかける。
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「はい、もう長いことここです。」
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『ほな今までも会ってたかもしれませんね。ここで。』
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綺麗な顔
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「そうだとしたら、いま出会ってるのは奇跡ですね。」
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『そうですね。』
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お昼と同じように鼻でふふっと笑っては満足気な顔をする。
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表情がコロコロ変わって、子供みたい。
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あ、年下だからそう思うだけか。
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それでも教習所に通う10代の子どもたちにとって彼は年上の憧れる存在なんだろうな。
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『ほなまた明日。』
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「はい、また。」
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「Aー！」
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大倉さんと言葉を交わしてすぐのこと、私は聞き覚えのある大好きな声に名前を呼ばれた。
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声が聞こえた方へ目を向けると
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「きみくん！」
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スーパーの外の歩道を歩くきみくんの元へ私は思わず駆け出した。
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横山「おお、そない走ったら転ぶやろ。」
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勢いよく胸に飛び込む私をぎゅうっと抱きしめてはそう笑った。
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「はあ..会いたかった。おかえりなさい。」
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横山「ふは、ただいま。ほら袋持つで。」
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すぐ抱きしめる腕が解けたけど、そうやって優しいところが好き。
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