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近所のパン屋さんのメロンパンが美味しいとか他愛もない話を大倉さんとしながら、私はエコバッグに食材を詰める。
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『今日、シチューなんですか？』
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シチューのルーを見つめてそう言った。
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「あー..はい。そうです。本当はホワイトソースから作れたらいいんですけど、失敗しがちで..」
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『美味ければなんでもいいんですよ。それにしても具材多いですね。』
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「彼氏と、食べるので。」
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『..昼間の彼ですか？』
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「え、いやっ..違います！あの人はただの会社の先輩です。」
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『..すみません、関係ないのにそんなこと聞いてもうて。』
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また申し訳なさそうな顔をするから
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「いいんです！気にしないでください。」
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"一緒に出ましょう" なんて声をかけた。
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作者名：橘 | 作成日時：2021年2月4日 23時
