腐女子ライター満喫中です！！【ノックイズBL】

#(fkmr) ページ25

ここからは、各CPの夏祭りをお送りします

side.fkr

kwmr「お、福良」

『河村！』

夏祭りの日

待ち合わせ場所に向かう途中で河村と合流

河村は暗い紺色の無地の浴衣を着ていて、下駄を履いた足で近づいてくる

歩くたびに、コンクリートの歩道がカラン、と音を立てた

kwmr「福良は浴衣着なかったんだ」

私服の俺を見て一言。河村が言う

『うん。持ってないんだよね、浴衣』

本当は着たかったけど、なんてぼやいて夏祭りの会場まで二人で歩く

それにしても、河村浴衣似合うなぁ。

あとで写真撮りたいな〜と考えていると、後ろから服をぐいっと引っ張られる

振り向くと腕を伸ばしきった河村が、俺の服を掴んでいた

『どうしたの？』

kwmr「ごめん。今日下駄だから歩くの遅くなっちゃって。もーちょいゆっくり歩いて」

そうだった。すっかり忘れてた。河村が下駄を履いていたこと

ただでさえ俺は歩幅が大きいし。気づかえていたかったな

『あ、じゃあ』

俺は良いことを思いつき、河村に手を差し出す

『はぐれないように、手、繋いどこっか』

河村は、向けられた手のひらをじっと見つめ2回ほど瞬きすると、静かに指を絡ませた

少し顔をそらし気味なのは、照れているからだろうか。だとしたら可愛い

二人の間に、下駄がコンクリートを叩く音が響いた


『あそこかな？お祭りの会場』

kwmr「あ、提灯だ」

ぼんやりと淡く光る提灯は、ここが非日常的である事を演出する

微かに周りに漂っていた、揚げ物の匂いや人々の熱気が混じり合った“夏祭りの匂い”も強くなる

夏祭りなんて久々で、子供のようにワクワクする

kwmr「どの屋台から周る？」

『うーん、、、とりあえず、なんか食べたいな。お腹空いちゃった』

河村がきょろきょろと辺りを見回し、一つの屋台に目を留める

kwmr「焼きそば、食べたい」

『いいね。買おっか』

運良く並ばずに焼きそばをゲット。ベンチに腰掛けて、ビニール袋からパックを取り出す

kwmr「こーゆー屋台の食べ物って、割高だけど夏祭りでしか味わえないよね。

普通の焼きそばとは違った感じで。たまに食べたくなる」

『うん。分かる。味濃いけどそれが“THE 夏祭り”って感じ』

そしてやっぱり、こういう屋台の焼きそばの最大の長所は、、、

kwmr「でも全然野菜入ってないよなぁ」

そう！野菜がほんのちょっとしか入ってないとこ！

入ってても切れ端程度だし、焼きそばで包めば味しないし

『ん、美味しかった』

kwmr「ごちそーさまでした」

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