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｢あーー…完全にクセだった…
いっぱい呼ぶようにするね、AAA｣
唱えるように言うと、Aが吹き出す。
『そんな連呼されると恥ずかしいです！
でも…』
Aが口をもご、とさせた。
『社交辞令で言ってくれただけなのかなって思っちゃったんで、
また呼んでくれて嬉しいです！』
思わず胸がきゅん、と鳴る。
可愛い……
『そろそろご飯できますよ』
｢…え、もうできたの？｣
Aが皿に料理を盛り付けている隙に
福良さんをチラッと見ると、
ごめん！という顔とジェスチャーで謝られた。
僕こそ意気地無しですみません！と言う気持ちを込めてジェスチャーを返す。福良さんにこのジェスチャーは伝わっただろうか。
結局、男二人がかりでもAの恋バナを聞き出すことはできなかった。
無意識にやっているんだろうけど、
上手くはぐらかされたような。
それでも、笑顔で料理を盛り付けるAを目の前にしたら
そんなことはどうでもよくなってしまうほど僕は単純で。
｢運ぶの手伝うよ！！｣
『いいんですか？お願いします！』
アピールの仕方なんて分からないから、
僕は、僕にできることをするだけだ。
でも、2人で盛りつけをしているこの空間が
僕にとってはかなり幸せなものになっている。
さっきの福良さんの言葉を思い出す。
Aと結婚したらこんな感じかな…
いや、さすがにその想像は引くな、やめておこう。
『山本さん、スープの味いい感じでしたよ』
｢うぇ、ほんと？かなりフィーリングでやっちゃったんだけど…｣
まあ味がすればいいでしょ、とそこら辺にあった調味料をかけまくっただけだけど、まさか褒めてもらえるとは。
『じゃあ、山本さんにはセンスがあるんですね、羨ましい！』
｢ほんと、Aは褒め上手だよなぁ｣
『本心ですって』
初めて、こんなに長い時間Aを独り占めできた気がする。
きっとこの料理をみんながいる所に持っていけば、
また君の視線は僕になんか向かないようになるんだろうけど、
この瞬間、Aの時間は僕のためにあるわけで。
僕は、今日のところはそれだけで満足です。
｢ねね、A｣
『はい！』
｢また一緒にご飯作ってくれる？｣
ただ、当て馬になるつもりなんてさらさらない。
Aの顔が輝く。
『もちろんです！！また作りましょ！』
秘密の約束を取り付けたところで、
みんなのいる部屋につく。
思わずにやけてしまう顔を抑えながら、料理を運んだ。
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ぷち。(プロフ) - わああ、ありがとうございます(T＿T)完全私の妄想をお届けしているので、本当に嬉しいお言葉です、これからも頑張ります！よろしくお願いします(*´`*) (2019年12月29日 18時) (
レス) id: 405e211a09 (このIDを非表示/違反報告)
ぽる。(プロフ) - ずっとギュンギュンしっぱなしです…素敵な作品をありがとうございます！これからも更新楽しみにしていますので無理せず頑張ってください！素敵な夢をありがとうございます（；_；） (2019年12月28日 1時) (レス) id: 3842b3f5d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷち。 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年12月5日 19時
