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｢Aちゃんの手料理食べれんの？
俺今日命日かもしんない。ありがと。｣
そして、Aちゃんの荷物を持ってあげながらそう声をかける。
…今、会った時のことを思い出していてどうする。
しまった。僕が行くべきだった。
先を越された感が否めない。
結局こうちゃんはAちゃんのことどう思っているんだろうか。
『わ〜、こうちゃんさん、
なんでそんなかっこいいこと言うんですか、
キュンときました』
高い鈴の音のような笑い声が聞こえる。
思わずぼーっと考えていた頭をぐりんっ、と2人の方に向けた。
今、かっこいいって言った…？
キュンときたって…言ったよね…？
｢もう、呼び方こうちゃんでいいから！
てかこれ本心だからね？料理楽しみ！｣
『じゃあ…こうちゃん？』
｢はい、Aなあに？｣
『やだ、なんか照れます！！』
そうして2人で笑い合う。
完全にふたりの世界に入ってしまっている。
ていうか、俺は聞き逃さなかった。
しれっと…めちゃめちゃしれっと名前呼びにした。
先を越された感なんてものじゃない。
これは完全に先を越されている。
川上さんをチラッと横目で見ると、
この間伊沢さんに注意されたからか、
相変わらず、顔に近づくな、とは書いてあるけど
2人の間に割って入ろうとはしていなかった。
『じゃあ、チャチャッと作っちゃうんで、
みなさん待っていてくださいね』
キッチンからAちゃんが大きめの声で僕達に言う。
こうちゃんの満足そうに帰ってくる顔と言ったら。
｢ちょっと、こうちゃん、｣
思わずこうちゃんの腕を引っ張る。
｢なになに、どうしたの。｣
特に何も気にしていないような感じでこうちゃんが答える。
｢なんか、急に、Aちゃんと距離近くない？｣
こんな風に本人に言ってしまうのも
かっこ悪い事だと分かっているけど、
問い詰める以外に選択肢はなかった。
｢え、山本さんも頑張るんでしょ？
一緒に頑張ろうねって言ったの山本さんじゃん。｣
心底不思議そうに言うこうちゃんの顔を見て、
あぁ、確かに言ったな…と思い返す。
こうちゃんがこんなにもすぐに行動に
移せる人だとは思っていなかった。
｢ごめん、言ったわ…｣
｢山本さんも頑張ってくださいよっ。｣
いわゆるナイスガイポーズをしながら
笑顔で励まされていたたまれなくなる。
｢…ほんと意気地無しじゃん…。｣
あとちょっと。いや、だいぶか。
勇気を出さなきゃ、という決心をして、僕は立ち上がった。
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ぷち。(プロフ) - わああ、ありがとうございます(T＿T)完全私の妄想をお届けしているので、本当に嬉しいお言葉です、これからも頑張ります！よろしくお願いします(*´`*) (2019年12月29日 18時) (
レス) id: 405e211a09 (このIDを非表示/違反報告)
ぽる。(プロフ) - ずっとギュンギュンしっぱなしです…素敵な作品をありがとうございます！これからも更新楽しみにしていますので無理せず頑張ってください！素敵な夢をありがとうございます（；_；） (2019年12月28日 1時) (レス) id: 3842b3f5d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷち。 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年12月5日 19時
