検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:31,452 hit

4-2 ページ10




そんなに自覚は無いんだけどなぁ…と考えていると福良さんや伊沢さんが僕の方をじーっと見てきて、



福「山本、なんか悩みでもある?」
『すごい直球ですね福良さん』
福「遠回しに聞くのは逆効果だと思って」
伊「なんかあるんなら言いな〜話すだけでも楽になったりするし」
川「恋愛系は答えられない確率が高いけど」
『そういうのじゃないんで…!』



悩み、にすらなっていないような曖昧なことなので、正直こんな事でみんなの時間を割くのは気が引けたが、僕が話すのを待ってくれているようだったので、ここ数日の出来事と思ってる事を話した。



『その人はあのコンビニで働いてる女の人で、僕と同い年だし学年も学科も同じだったんです。なのに全然知らなかった』
伊「…そんな怪奇現象じみた事、本当にあるんだなぁ」
川「想像以上に不可思議な感じやな」
福「それで、山本はその事やその子についてどんな風に考えてるの?」
『僕は……彼女の言ってることが本心だとしても、好奇心だけであそこから飛び降りることなんて、普通なら出来ないんじゃないかなって。僕の普通と彼女の普通は違うだろうけど、人間あんなところから下を見たら生理的に足が竦むと思うんです』



本当に好奇心だけだったとしても、いざ飛び降りるとなれば恐怖心は湧くものだろう。

でも、もし彼女が本心ではなく嘘を言っていて、最初から飛び降りるつもりだったら?
躊躇なくあの場にいることに疑問は抱かない。

でもそんなこと、考えたくない。
正確には、そんなこと考えていて欲しくないと思ってしまう。



『もし、死ぬことが本望だとしたらって、考えたくはないんですけど考えちゃうし。だとしても何故大学の構内なのかとか、なんであの時間なんだろうとか、もうぐちゃぐちゃで』
伊「…その子のことは俺達はよく分からないけど、山本はちゃんと言葉を交わしてるんだよね?だったらその時彼女に抱いた感情を大事にしたらいいんじゃない?」
『僕が抱いた感情…』



それは、間違いなくひとつある



『…なんて、感情のない目なんだろう』



僕が抱いた感情は、それだ。

5.行動→←4.停滞



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 5.4/10 (127 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
86人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock , QK , 山本祥彰
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

きちでーす(プロフ) - 浅間さん» この作品を読みました。スミマセン・・・これからの更新も楽しみにしています! (2020年3月31日 10時) (レス) id: dee570b2ba (このIDを非表示/違反報告)
浅間(プロフ) - きちでーすさん» コメントありがとうございます。内容の都合で本作では名前は藍で固定になってます。苗字のみ変えていただく設定ですので、ご了承ください。 (2020年3月30日 19時) (レス) id: 2921f9dd64 (このIDを非表示/違反報告)
きちでーす(プロフ) - 初コメ失礼します。名前変換をしても、設定では「藍」という名前になっているのですが・・・ (2020年3月30日 17時) (レス) id: dee570b2ba (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 浅間さん» いえいえ〜 (2020年1月16日 15時) (レス) id: 96cb70a1d2 (このIDを非表示/違反報告)
浅間(プロフ) - 鈴さん» 外していたはずなのですがいつの間に……ご指摘ありがとうございます! (2020年1月15日 20時) (レス) id: 2921f9dd64 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:浅間 | 作成日時:2020年1月13日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。