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約束通りに -kwkm ページ39

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side: kwkm



「…………やっば」


1人家の中で呟いて思いっきりベッドを降りて顔を洗いに洗面所へダッシュする。
時計の針は10:36を指していた。
待ち合わせの約束まで20分も無い。
どう足掻いても間に合わないので、彼女に「ごめん、遅れる」とだけメッセージを送り、急いで着替える。

仮にもデートなのでいつもよりはちゃんとした格好の服を選び、髪型も少し整える。
持ち物も用意して改めて時計を見ると10:58。スマホには「分かった、気を付けて来てね」との返信が。
彼女は今日会えるのを楽しみにしてると言われてたのを思い出して、とても申し訳ない持ちになる。


電車に揺られ待ち合わせ場所に着くと、ベンチに腰掛けスマホを眺めている彼女を見つけた。



「ごめん。A、遅れた」

『ああ、拓朗おはよう。走ってきたの?せっかくの髪型が乱れちゃってるよ〜』



かなり待たせたはずなのに何も責めず俺の髪を手直ししてくれるA。少しは叱られてもいいレベルなのに。



「寒かったやろ、行くって言ってたお店入ろ」

『うん!行こいこ〜!今日は特別なんだよ!』

「特別?」

『特別!拓朗今日は何日??』

「えと、2月14日…あ、バレンタインか」

『正解!だからスイーツが有名なビュッフェのお店予約したんだ〜!もちろん食事系のものもある!』



なるほど、それで今日の日に会いたいと言われたのか。
イベント事に疎い俺は全く気にしていなかった。
着いたお店は確かにオシャレで、店内に入るといい匂いが立ち込める。
周りにカップルが多いのは、やはり今日がそういう日だからだろう。



『拓朗お腹すいてるでしょ??早く取りいこう!』

「おう。…あんまはしゃぎ過ぎて転んだりせんでな」

『私そんな子供じゃないー!』



あーでも本当に全部美味しそう!と満面の笑みを浮かべる彼女を見るだけで、嬉しくなる俺も相当浮かれてるな。

一通り見て食べたいものをお皿に盛って席につく。Aは明らかにスイーツ多めだが、彼女はそれがいいらしい。
俺はとりあえず食事系を多めに取ってきて、早速口にする。



「うまっ」

『ね!美味しいね〜』

「Aはスイーツばっかやん」

『私甘いもの大好きだからね、こんなにあったら全部一種類ずつは食べたいじゃない?』

「俺にはわからんなぁ」

『えー!』



終始テンションが高いAと、そうでも無い俺は対照的な2人だが、それが案外いいバランスだったりするもんで。

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浅間(プロフ) - いろさん» 返信が半年近く遅れてしまいすみません…!!!!コメントありがとうございました!好きと言っていただけてとても嬉しいです…。マイペースな更新で申し訳ないですが、もしよければ今後ともよろしくお願いします! (2020年7月15日 0時) (レス) id: 2921f9dd64 (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - 今更感すごいですがコメント失礼します!前々からすごく好きで見させていただいていたのですがとうとう好きが溢れました。好きです。失礼しました。 (2020年3月4日 21時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:浅間 | 作成日時:2019年10月24日 17時

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