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*
『…わかった。大丈夫、離れないから顔見せて?』
「…ん。」
『お疲れさんの顔してる。紅茶でも淹れてさ、お菓子食べてゆっくりしよ?』
「…ありがとう」
言葉足らずでたまに不安になるけど、拓朗が頑張り屋さんで詰め込みすぎてしまっているのは知っている。
なら私は彼に寄り添って、望むようにしてあげたい。
いつか彼が私にしてくれたように。
「Aは先週で終わったんやっけ?」
『うん、何とか出せたよ〜。拓朗はあとちょっと?』
「あと少しやで。でもその少しが詰まらんくて」
『あるあるだよね。ほら、そういう時は一息入れなきゃ』
台所を借りて紅茶を入れ、買ってきたタルトを皿に盛ってテーブルに並べる。拓朗の好きなブルーベリーのタルトは、とても綺麗な紫色をしている。
「…おいし。やっぱ好きやわ」
『本当美味しいね〜』
久しぶりの2人の時間。
なんとも言えない幸福感に満たされる。
「…来週は、俺がどっか美味しいスイーツ食べあるとこ連れてくれから」
『うん』
「もうちょっと待っててな」
『うん。ちゃんと待ってるよ』
fin.
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無心で書いてたら昨日の作品と似たような感じになってました(白目)
この2人の雰囲気が書きやすくて、この2人以外の川上さん未だに書けてないことに気づいてしまいました。
作者も無事に終えました。なんとか。
なのでまた長編を書けたらなとも思っています。
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浅間(プロフ) - いろさん» 返信が半年近く遅れてしまいすみません…!!!!コメントありがとうございました!好きと言っていただけてとても嬉しいです…。マイペースな更新で申し訳ないですが、もしよければ今後ともよろしくお願いします! (2020年7月15日 0時) (レス) id: 2921f9dd64 (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - 今更感すごいですがコメント失礼します!前々からすごく好きで見させていただいていたのですがとうとう好きが溢れました。好きです。失礼しました。 (2020年3月4日 21時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:浅間 | 作成日時:2019年10月24日 17時