早起きは何文の徳 -kwkm* ページ2
*｢calm down｣のお2人です。
-kwkm side
カーテンから差し込む光が眩しくて目が覚めた、珍しく予定のない平日。
時計の時刻は6:57を指していた。
普段なら二度寝をする時間だが、今日は何故かあっさりと目が覚めてしまって、布団から出る事にした。
窓を開けると秋よりは冬っぽいヒンヤリとした風が頬をかすめた。せっかく朝早く起きてしまったし、たまには外を散歩でもするかという気にって、顔を洗い適当に着替えた後スマホと財布だけ持って玄関を出る。
｢まぶし…｣
帽子か何か被ってくれば良かった、と出て早々後悔する。仕方ない、陽の光を存分に浴びてやろう。
近くにある大きめな公園は年配のご夫婦が歩いていたり、犬の散歩をする人が多くいた。
その中で1人、木の下で本を読む人を見かけ、その人物に驚いた。
｢え、A？｣
『へっ？…あ、拓朗！』
まさかの、自分の彼女であった。
最寄り駅は違うが、住んでるところはそんなに遠くない彼女。だがなぜこんな朝早くにここにいるのだろうか。
『珍しい、こんなに早く起きてることあるんだね』
｢今日はたまたまやけど…、何、朝から読書しとるん？｣
『そう、っていっても論文の参考書だけどね…。書いてると、読むことをおざなりにしがちだからさ』
｢まぁそれはそうやろうけど…｣
会えると思ってなかった分、嬉しさもあり戸惑いもある。
でもやはり本を読む彼女の眼差しは綺麗だと思った。
『拓朗、隣来て？ここからの木漏れ日がすごく気持ちいいから』
｢…おう｣
『ふふ、朝から拓朗に会えるなんて、嬉しいなー』
そういうことを素直に言える彼女は、俺より全然かっこいいな、と純粋に思う。
こんな姿が見られるなら早起きも悪くないなと、木漏れ日を眺めながら考えた。
｢なぁ、A。もう少しここで一緒にいたい｣
『え？うん、私はそのつもりだった』
｢そうなん？じゃあちょっと肩借りるわ｣
『えっ！わぁ髪がくすぐったいよ…！っていうか寝る気なの！？』
｢んー、眠い｣
『ええ〜それは可愛いけどでも重さが可愛くないよ〜』
｢そんな野暮なこと言わんで｣
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浅間(プロフ) - いろさん» 返信が半年近く遅れてしまいすみません…！！！！コメントありがとうございました！好きと言っていただけてとても嬉しいです…。マイペースな更新で申し訳ないですが、もしよければ今後ともよろしくお願いします！ (2020年7月15日 0時) (
レス) id: 2921f9dd64 (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - 今更感すごいですがコメント失礼します！前々からすごく好きで見させていただいていたのですがとうとう好きが溢れました。好きです。失礼しました。 (2020年3月4日 21時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅間 | 作成日時：2019年10月24日 17時
