紅葉を見に行こうよう -ymmt ページ1
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「紅葉を見に行こうよう」
『は?』
急に彼氏がダジャレを言い出したらこの反応になるだろう。
インテリである彼だからこそ、突然の知能の低そうなダジャレに面食らった。
「いや、紅葉狩りしたくない?」
『あ、誘導形式なのね』
「だってAちゃんこんなに天気がいいのに家に籠ってるんだもん」
『秋の花粉がイヤなの』
「金木犀のいい香りがするよ?」
『金木犀の香水あるから間に合ってる』
えぇ〜〜、と人をダメにさせるクッションに項垂れる祥くん。そのクッションが大きいのか祥くんが小さいのか、もう飲み込まれそうなほど食い込んでる。
『私の家に来たってことはダラダラ過ごすつもりなのかと思ってたけど、違うの?』
「そのつもりだったけど、この近くの庭園の紅葉がすごく綺麗だったからさ。二人で行きたいなって!」
『ふーん…』
この家の近くに有名な紅葉の名所があることは知っていたし、越して来てから2年も経つから毎年季節になれば通りすがる度に綺麗だなとは思っていた。
そりゃあこの辺を通るカップルが羨ましくない訳でもない。毎年紅葉シーズンは決まって男女が溢れかえる。
『…私だって、行きたくないわけじゃない』
「え?」
『祥くんと行きたいなって、私も思うよ』
「あ…うん、ありがとう…行きたいね。今じゃなくてもいいから、行こう?」
『うん…』
この優しい口調と穏やかな笑顔は、ずるい。
「あ!ねぇねぇ、今年から夜ライトアップしてるんだって!夜なら花粉も舞ってないし、幻想的だしいいんじゃない?」
『ライトアップ…すごい…』
公式のサイトにはライトアップされた紅葉の写真がいくつか載っていた。
紅葉を下から照らす照明は強すぎず、幻想的に木々の葉を映している。
『これ、見たい。これが見たい』
「…うん!俺も!!じゃあ夜行こっか!!」
『うん』
「やった〜〜、じゃあ夜になるまでAちゃんとゆっくりする〜」
『わっ!もう…暑いよ祥くん』
「Aちゃんあったかい〜」
急に抱きついてきた祥くんは、少し力が強くて男らしさを感じる。
こんなフニャっとしてて可愛げのある見た目なのに、こういう時の行動力は男前なのだ。
『……ありがとう』
「え?なになに??久々にデレ期??」
『…やっぱなんでもない』
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いきなりネタっぽくなりました。
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浅間(プロフ) - いろさん» 返信が半年近く遅れてしまいすみません…!!!!コメントありがとうございました!好きと言っていただけてとても嬉しいです…。マイペースな更新で申し訳ないですが、もしよければ今後ともよろしくお願いします! (2020年7月15日 0時) (レス) id: 2921f9dd64 (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - 今更感すごいですがコメント失礼します!前々からすごく好きで見させていただいていたのですがとうとう好きが溢れました。好きです。失礼しました。 (2020年3月4日 21時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:浅間 | 作成日時:2019年10月24日 17時