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-kwkm side-
1年なんてあっという間だな、と歳を重ねる毎に切に思うのは誕生日が12月31日だからであろう。
彼女が年越しを一緒に過ごしたいというので、彼女の家でゆっくりすることになった。
今日が誕生日であることは、タイミングを逃して言えていなかった。当日に突然言われても困るだろうし、いつか聞かれるまで黙っておこう。
『出来たよ〜〜年越しそば！お出汁は関西風にしてみた！』
｢めっちゃ美味そう、いい匂い。いただきます｣
『いただきます！お口に合うといいな〜』
｢ん、めっちゃいい味、なんか懐かしいわ｣
『ほんと！良かった〜！』
こんな美味しいそば作ってくれて、一緒に過ごしてくれるならそれだけで十分だな、と考えていたところでスマホに着信が。画面には福良拳の文字。
｢…もしもし、川上です｣
｢あ、川上。悪いんだけど、今からオフィス来れる？Webの方のサーバーがおかしな事になってて、ちょっと見てもらいたいんだ｣
｢え、大丈夫ですか？でも俺が行って分かるものですかね…｣
｢実際いじるのはファルさんなんだけど、QuizKnock初期に設定してる何かが引っかかってるみたい。伊沢も河村も思い出せないってデータ漁ってるんだけどどれだか…って感じで｣
｢なるほど…｣
横目でAを見ると不安そうな目でこちらを見ていた。
正直2人で過ごすつもりだったので、急用といえどすぐに返答するのを躊躇う自分がいる。
｢あ、今Aといたりする？｣
｢え、そうです…けど｣
｢仕事の事だしちゃんと言えば分かってくれるはず。Aには悪いけど、来てもらってもいい？｣
｢…分かりました、すぐ行きます。｣
半ば強制されてしまって腑に落ちないが、Aの幼馴染である福良さんの言葉は説得力がある。
『仕事で呼ばれたの…？』
｢うん。ごめんな、行ってくる｣
『…やだ、』
｢A…｣
『拳くんのバカ、私だから許すだろうとか言ったんでしょ…』
｢言ってた。Aなら分かってくれるって。…なぁA、俺も一緒にいたいけど、皆が困ってるのをほっとく事出来んのや｣
『…分ってる。気を付けて行ってらっしゃい』
震えた声で呟いたAの表情は見えず、その小さな肩を抱きしめる事しか出来なかった。
顔を上げようとしない彼女の頭を撫で、上着を着て暗闇に足を踏み出した。
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浅間(プロフ) - いろさん» 返信が半年近く遅れてしまいすみません…！！！！コメントありがとうございました！好きと言っていただけてとても嬉しいです…。マイペースな更新で申し訳ないですが、もしよければ今後ともよろしくお願いします！ (2020年7月15日 0時) (
レス) id: 2921f9dd64 (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - 今更感すごいですがコメント失礼します！前々からすごく好きで見させていただいていたのですがとうとう好きが溢れました。好きです。失礼しました。 (2020年3月4日 21時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅間 | 作成日時：2019年10月24日 17時
