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「おや、須貝さんじゃないですか」
東京大学敷地内にある図書館に行くと高身長の彼が論文を読んでいた。
「おう、河村。河村も論文か?」
「まぁ、そんなところです」
微笑みながら言う。それからはお互いに集中し、先に集中力が切れた須貝が伸びをして、片付け始めたので僕も片付け始めた。
「俺はオフィスに向かうけど。河村さんは?」
「あー、今日オフィス行かない日なので、このまま帰ります」
「そうかい」
笑って返す須貝さんの後ろに黒い靄のようなものが見えた気がした。
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家に帰る道、須貝さんから電話が。
「もしもし」
「はい、もしもし。須貝さんどうしたんですか?」
「俺ナイスガイ。今貴方の50m後ろにいる。」
「え、」
このような口調で話すのは都市伝説の、「メリーさん」?
「もしもし、俺ナイスガイ。今貴方の後ろにいるの」
そう耳元で言われては、背中に包丁の刺さる感覚。
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黒酸塊(カシス)(プロフ) - YUKARI♪さん» あわわわ、ありがとうございます!これからも頑張って行きます! (2019年11月29日 21時) (レス) id: 0fe8ef6c05 (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - イベントのYUKARI♪です!コメント遅くなってすみません!文章の書き方,感情の表し方…凄かったです!!迷わず高評価させていただきました!! (2019年11月29日 6時) (レス) id: a01ec1bc5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒酸塊(カシス) | 作成日時:2019年10月27日 0時