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「ねぇ、福良、僕、何してた?」
振り返り、斜め後ろにいた福良に訊ねる。
「…一言で言うなら、魔法を使ってた」
「は、」
信じられなかった。僕が、魔法を?考えれば考える程、頭の思考はまとまりがつかなくなる。その時。
《お前は僕を殺した》
「…っ!」
どこからかそんな声が聞こえ、思わず後ずさる。真後ろは伊沢。彼よりも少し身長の小さい僕は彼の胸元にぶつかる。伊沢は僕を抱き捕まえる。
「大丈夫ですか、河村さん」
「まぁ《お前は罪なのだ》ね…っ…伊沢、何か聞こえない?」
「…いえと《お前も消えるべきだ、神を殺したのだから》」
「…っ!」
やっぱり変だ。話が通じない。これは、自分にしか聞こえないのか…?
《消えろ、神を殺した咎めだ》
「…僕は、死にたくない…僕は…生きたい…!」
「え、河村何言ってんの?今…ドッペルゲンガーいないけど…」
「僕にしか聞こえない。直接脳に話しかけてくるんだ…僕のドッペルゲンガーが…神が…お前は死ぬんだ、って。どうせそろそろ殺しに来るよ。神は不死だから戻って来るんだよ…僕は皆を守れる自信が無い。だ──」
「──何でですか」
え、と声をした方を見ると山本だった。
「何で皆の危険を、河村さんだけが背負う必要なんて、あるんですか」
何で、って少し思ったけど確かに川上のドッペルゲンガーも、僕と山本のドッペルゲンガーも倒したのは僕である。今回もまた皆を助けようとしている…何故だろう。
「…そ、れは」
「僕は河村さんに助けてもらったので、河村さんを助けます。勿論僕だって死にたくない。でも…ずっと河村さんに助けてもらっただけでは、僕は卑怯者だ。そんな僕はまっぴらごめんだから」
…そうか、僕は。全部を負う必要なんてないのに。僕には仲間がいるのに。何で頼らなかったんだろう。
結局僕は、一人で抱え込んでしまうのだ。
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投稿遅れてすいません…スランプ気味でして。頑張ります。
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黒酸塊(カシス)(プロフ) - YUKARI♪さん» あわわわ、ありがとうございます!これからも頑張って行きます! (2019年11月29日 21時) (レス) id: 0fe8ef6c05 (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - イベントのYUKARI♪です!コメント遅くなってすみません!文章の書き方,感情の表し方…凄かったです!!迷わず高評価させていただきました!! (2019年11月29日 6時) (レス) id: a01ec1bc5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒酸塊(カシス) | 作成日時:2019年10月27日 0時