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「紅茶を貰って飲んだらなんか血っぽい味がして、確認したら怖い顔で福良さんが…包丁を持ってきて、その場で振り回してるんです。僕はこうちゃんを守るために1人逃がして、そこからは抗う術もなく…って感じです」

「あ、俺なの?」

「はい、確か…”福良のドッペルゲンガーで、君たちのドッペルゲンガーもどっかにいる“って話してました」

まぁ、そりゃあそうだ。1回山本のドッペルゲンガーを殺し、全員集まった状態で次の日家の前にいるのだから忘れる訳がない。あれ正直言って全員目が死んでるから結構怖かったんだけど。

「その続きなんですけど、走って逃げて、いつの間にか旧オフィスの前まで来てて、何故かそこに河村さんが来たんです。で、唐突に、僕の心の中を見透かしたように鬼ごっこをしよう、僕は逃げる側、5分後にスタートって。僕は福良さんの話を聞いてから逃げたのでドッペルゲンガーってすぐ分かったんです。僕は一目散にどこに逃げようか考えた時、真っ先に大阪が思い付いて。とにかく離れなければいけないし、という思いで新幹線に乗り込んで、大阪まで行って、で、通天閣に行こうとしたら、河村さんがなぜかいて、その場で首を絞めて殺された…っていう感じで、恐怖でした」

こうちゃんの長い話を聞き終えては少し考える。伊沢さんがさっきから話の内容をパソコンの中にメモしている。やっぱ流石編集長って感じだった。

「で、こうちゃんは河村さんから何か聞いた?」

「えーっと、”僕は神だから。川上に定義されたけど実際ワープとか空飛べるからよかった“って言ってました確か」

伊沢さんの問いにこうちゃんが答える。

…やっちまった。偉人麻雀で河村さんを神に入れたのまずかったか…?

「えっ…僕、そんなの出来ないけど…」

「それは全員同じだから大丈夫よ」

微笑みながら河村さんに向かって須貝さんが言う。

「…そろそろ俺話していいですか?めっちゃ長くなるんですけど…えっと、モンエナを買いにコンビニに寄って、オフィス行こうとした時に山本を見つけました。でも、俺はすぐにドッペルゲンガーだと分かった」

「え?なんで?」

「あぁ、俺なぜか分からないんすけどその前の記憶もあって。それで直ぐに分かりました」

福良さんの問いに答える。

「で、とりあえず話し掛け、一緒にオフィスに行く事になって、道中でやはりナイフを突き付けられました。俺は分かっていたので、とりあえず避けて、山本のナイフを奪いました。」

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黒酸塊(カシス)(プロフ) - YUKARI♪さん» あわわわ、ありがとうございます!これからも頑張って行きます! (2019年11月29日 21時) (レス) id: 0fe8ef6c05 (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - イベントのYUKARI♪です!コメント遅くなってすみません!文章の書き方,感情の表し方…凄かったです!!迷わず高評価させていただきました!! (2019年11月29日 6時) (レス) id: a01ec1bc5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒酸塊(カシス) | 作成日時:2019年10月27日 0時

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