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『人生、詰んだんちゃうか……？』
そんな事を呟いた瞬間、声を掛けられた。
？「あれ？アドルフ？」
『………あ“？』
誰やねん。
何で俺の名前知っとうねん。いてこますぞ？？
取り敢えず目を開けてみる。
すると、そこそこの身長の男が俺の顔を覗き込んでいた。
？「なんでこんなとこいるん？」
『………誰やねんお前。名乗れや』
俺がそう言うと、心外と言う言葉が似合う顔をした。
？「俺だよ俺！須貝！須貝駿貴！」
は？
『すがい……？』
聞いた事ある名前しとうなコイツ。
俺がぽかんとしとると、丁寧に説明しはり始めた。
？「あれ！東大で同じ物理専攻だった！サークルも同じだったろ！」
は？(二回目)
東大時代の記憶なんて、女男と遊んでた記憶した無いわ。
サークル……物理……東大？？
えーと……あの眼鏡掛けたクソ陰キャ？？
ちゃうな。あれは俺が俺の分のノート書かせた奴や。
すがいなんておったか？
『うぇ…？すがい……すがいすがい…す、がい……』
？「一回、遊んでばっかのお前にブチ切れたろ！！」
はて……。そんな事あｯ………ああああ！！！！
『思い出した！！須貝駿貴！！！！あの物理馬鹿でお節介面倒くさ野郎！！』
gsi「多分それだけど覚え方！！！！俺そんな認識だったの！？」
あ〜！！須貝！！そうだ、アイツそんな名前やったわ！！
『んで、そんな須貝駿貴君がこんなクソみてぇな俺になんか用かいな？』
sgi「まぁまぁそんな卑下すんなって……まず、なんで此処に居るか教えてくれない？」
『聞いて何が楽しいんや？』
sgi「場合によっては宛先が出来るかも知れないからな」
そんな事言われちゃ……言うしかないやろ。
俺はしぶしぶ話し始めた。
『女男のヒモやっててん。でも今さっき、最後の女に捨てられた所や。所で須貝くん。金頂戴よ』
sgi「…………幾ら？」
お？くれそうやんけ。なんや。見た目の割に合うくらい優しいねんな。
さぞモテモテやねんな〜ｗｗｗ
『くれるなら幾らでもええで。一円から不可説不可説転まで受け付けてまっせｗ』
sgi「……お金に困ってるんか？」
眉を下げて、心配している犬コロみたいな顔で俺を見てはる。
なんか……前々から思っとったけど、ムカつく顔しとうな。
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作者名：モンエナ子 | 作成日時：2022年10月16日 22時
