モテ期2 (ページ9)

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仕事が終わり、岡田さんの家に向かおうとしていたら

三宅「どーこ行くの？」

健くんに止められた。

『岡田さんの家に...』

三宅「何しに行くの。」

一気に真剣な顔になった健くん

『どんな様子なのか見に行こうと...岡田さん熱出してて』

三宅「それなら俺が行くよ！Aは帰っていいよ！」

『でも...』

三宅「女の子は夜更かししちゃダーメ！じゃあね！」

住所が書かれた紙を私の手から奪って、行ってしまった。

まぁいいのかな？

そう思い私は居酒屋へ入った。

長野「あれ？多岐さん」

『どうも...』

店の中には長野さんが居た。

井ノ原「いつものでいい？」

『うん。』

井ノ原さんにいつものメニューをもらい、長野さんの隣へ

長野「岡田は？大丈夫でした？」

『あぁ...それなんですけどね？』

長野さんは何事かと首を傾げていた。

『健くんが代わりに』

長野「健が！？」

『はい...。』

長野「そうですか...」

その後長野さんは何かをぼそっと言ったけど何を言ったのかさっぱりわからなかった。

長野さんが居酒屋を去り私と井ノ原さんだけになった。

井ノ原「俺さ」

『ん？』

井ノ原「Aちゃんのこと前から好きだったんだけどね？」

『うん。』

井ノ原「気づいちゃったんだ。」

いきなり変な事を言い出す井ノ原さんに何も言わず話を聞いてあげる。

井ノ原「Aちゃんさ、俺のこと恋愛対象として1度でも見たことある？」

『えっ？！』

ビックリしてついビールを吹きこぼしてしまった。

布巾で拭きながら話の続きを聞く。

井ノ原「その驚きようはないって事だねぇ...残念。まぁわかってたことだからさ？俺は決めたんだ。」

『...なにを？』

井ノ原「諦める。ただの良き相談相手として、これからも居ることにする。」

『...はあ。』

イマイチ理解ができない。

井ノ原「2人きりだからこそ言えた。理解出来てなくてもいい。聞いてくれてありがとね。」

ニコッと笑って井ノ原さんは皿洗いを終えた。