モテ期2 (ページ4)

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翌朝

目が覚めると私はベッドで眠っていた。

目の前には背を向けてぐっすり眠っている健くんが

『健くん起きて。』

ゆっくり肩を揺らす。

なかなか起きないなぁ...

もっと強く肩を揺らして、起こす。

『健くん！！』

三宅「んー...おはよう。」

ゆっくり振り返って、そう言った。

『起きて。もう行かなきゃ。』

起き上がって、支度をしようとする私を健くんは後ろから抱きしめて動けなくした。

『ちょ...健くん離して？』

三宅「ねぇ...会社なんか行かないでさ...俺とイチャイチャしよ？」

私の肩に顎を乗せてキュンという効果音が出るほどの可愛さを持つ健くんがそう言ってきた。

ダメだ！

『何言ってるの？ほら早く支度！』

健くんを軽く振り払って、私はココアの餌をあげた後、私は服を持って別の部屋で着替えた。

着替え終わり、リビングに向かうと健くんが椅子に座って私を待っていた。

『速いね。』

三宅「そうでしょー？」

『うん。ご飯作るけど食べる？』

三宅「いただきます！！」

元気よく返事をする点では本当に子供だ。

もう健くんは子供なのか大人なのかギャップがありすぎて分からない。

ご飯を作り、ダイニングテーブルに置く。

『いただきます。』

三宅「いただきまーす！」

ガツガツ食べる健くん

確かに時間がない。

私も慌てて食べてお皿をキッチンに置くだけ置いて健くんを待った。

三宅「Aもうおわったの？！」

『うん。早く食べないと遅刻するし』

時計を指さすと健くんも更に慌てて食べ終えた。

家を二人で飛び出て、会社へ出勤している途中

健くんが指を絡めるように握ってきた。

『なに？！』

三宅「恋人繋ぎ！今だけいいでしょ...？」

上目遣い...

私は嫌とは言えず

『う、うん。』

と言ってしまった。

そして健くんは調子に乗り、私と距離を詰めて会社へ出勤したのだった。

もちろん部長には凄い剣幕で見られたけどね