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○
「次は歯を磨こうね」
何だかだんだん子供扱いされてるような気持ちになってきた。ご飯を食べ終えると洗面所まで手を引いて連れてこられる。ぼんやり立ち尽くす俺の横で河村は俺の歯ブラシを取ると歯磨き粉をつける。
「はい、あーんしてごらん」
「ちょっと〜…歯磨きぐらいできるんだけど」
流石に歯を磨いてもらうのは恥ずかしい。
少し赤い顔で歯ブラシを受け取ると、河村は残念と言って笑った。
「歯磨きが終わったら先にベッドに入って待ってて。すぐ追いかけるから」
そういうと河村はお風呂場へ消えていった。
歯磨きを終えると大人しく寝室へ向かう。
ベッドへ潜り込むとそっと目を閉じてみる。
でも眠いはずなのにあの撮影部屋で感じた眠気は一向に襲ってこない。
むしろ目が覚めてしまったのか遠くで河村が使っているドライヤーの音がやけに大きく聞こえてくる。
「やっぱり起きてましたか」
寝支度を整えた河村が寝室へ入ってきた。
「言ったでしょ。なんでだかわからないけど眠れないんだって」
ベッドに入ってしばらく経つのに一向にやってこない眠気に少し苛立ちを感じる。
拗ねたような俺の言い方に河村は口元に手を当てクスクスと笑った。
「はいはい、だから一緒に寝ようって言ったでしょ」
そっちつめて、と言いながら河村は俺の寝てるベッドへ侵入してきた。大人の男2人が寝るとさすがに少し窮屈さを感じる。ベッドから落ちないように少し詰めると、当然俺と河村の距離は0まで近づいた。
「ほら、目を閉じて」
ただでさえ近いというのに河村は俺を胸元へ引き寄せ、ぎゅっと緩く抱きしめる。
トントンと優しく少し緩いスピードで寝かしつけられるよう背中を叩かれる。
胸いっぱいに河村の匂いを吸い込むと、不思議と瞼が重くなったの感じた。
「いいこの福良、朝になるまでゆっくりおやすみ」
ちゅ、と控えめに頭頂部にキスを落とされたのがかろうじてわかった。
俺は幸せな暖かさを感じながら瞼の重みに逆らわず目を閉じると、意識を飛ばすまでに時間は掛からなかった。
Fin.
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ぷよーこ(プロフ) - さっき、新しいお話も読ませていただきました。仲良しな二人が、とにかく可愛くて可愛くて…。とても嬉しいです。いつもありがとうございます。ご無理のないペースで更新していただけたらと思います。 (2月2日 13時) (
レス) @page15 id: 7d400068d9 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぷよーこさん» ぷよーこ様、ありがとうございます！ついつい距離感近く書いてしまいますが、そう言っていただけて嬉しいです︎︎︎☺︎のんびり更新で申し訳ないですがまた読んでいただけたら嬉しいです♡ (2月1日 0時) (レス) id: 13b56e20e1 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - とても可愛くて素適なお話をありがとうございます。いつも仲良しな兄弟二人の距離が近ければ近いほど、とても嬉しいです。 (1月11日 0時) (レス) @page13 id: 7d400068d9 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぷよーこさん» ぷよーこ様、感想ありがとうございます。本当に嬉しいです！わたしも仲良し兄弟が大好きなのでこれからもhgs兄弟のお話が多くなるかと思います。また作品をあげていきますので読んでいただけると嬉しいです︎︎☺︎♡ (1月3日 17時) (レス) id: fdd41f0dc2 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 仲良し兄弟の二人が大好きなので、可愛いmnちゃんと優しいgnちゃんのお話を読めて凄く嬉しいです。ありがとうございました。 (12月23日 20時) (レス) @page2 id: 7d400068d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2023年11月28日 0時
