【地縛少年】自由な君と相思相愛【花子くん】 (ページ24)

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今朝はなんやかんやあったけど、今日は境界に寧々ちゃんを招きたいとつー君が言っていた。
素敵！楽しいお茶会になるといいなぁ。

夏くんとつー君が寧々ちゃんをお迎えに行っている間に私とサクちゃんはお茶会の準備をする。
カップケーキにクッキー、キャンディー、色々用意したし、お茶もサクちゃんおススメの白桃の香りがする緑茶を用意してもらった。

お茶会の準備をしてサクちゃんはお茶会用のドレスを身に纏う。星を散りばめたような素敵なドレス。

「はぁ…本当はAに可愛いドレスを用意していたのに…噛み跡が見えてしまうから着せてあげられない…。
…それは消えないのかしら？」
『つー君に付けられたものはすぐに治らないんだ…まるで人間みたいな治り方をするの。
他の怪異や人に傷つけられたものはすぐに治るんだけどね。』
「…仕方ないから私と色違いでお揃いにしましょう。」
『サクちゃんとお揃いとっても嬉しい、ありがとう！』

これなら首元も足も隠れるからと着せられた服。私には少し大人っぽいかもしれない。

『どうかなサクちゃん。似合う…？』
「似合わないと言う輩がいたら私に言いなさい。消して回るわ。」
『えっと…、似合ってるってことかな？ありがと。』

そのまま２人で待っていれば、金魚鉢の中で気を失っている寧々ちゃんが運ばれてきた。
乱暴しないように言ったのに…と困ったようにサクちゃんはため息をついている。

『私もお着替え手伝うね。』
「ありがとう。
貴方たちはちょっと向こうに行っていて。」

夏くんとつー君はカーテンの向こう側へと追いやられ、私たちは水を拭いて人間状態になった寧々ちゃんにドレスを着せた。

そして私は、こっそりとまじないをかけた寧々ちゃん似のどくろのブローチを寧々ちゃんの胸に付けた。

寧々ちゃんは私の遊び相手だもの、大切にしたい。