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夕方の練習は、ロードワークだった。
体育館から文字通り飛び出していく変人コンビと２年生の２人、
それを追いかけるように出ていった部員のみんなを見送ると、
武田先生、清水先輩と一緒に夕飯の買い出しに出かけた。
３人で買い物袋を下げながら、合宿所へと戻る。
武「清水さんは、今日は早く帰る日でしたね」
清「はい、夕飯を作り終わったら」
「じゃあ、片づけは私がやっておきます」
清「ごめんね、ありがとう」
今日は清水先輩が早めに帰る日だということは、事前に聞いていた。
武田先生も時間になったら帰ってしまうので、今日はいつもより早めに１人になる。
武「片づけを任せてしまうことになるなら、準備は僕と清水さんでやりましょうか。
Aさんは夜まで休んでいてください」
「え、でも」
武「役割分担ですよ。その代わり、夜はお願いしますね」
人のよさそうな笑顔でそう言った武田先生の後ろで、清水先輩もほほ笑んだ。
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「……分かりました。じゃあ、お願いします」
買い出しから帰っても、みんなはまだ戻ってきていなかった。
武田先生と清水先輩の厚意に甘えてしばらくは部屋で休んでいたけど、
予定外に時間が空いてしまうとどうしても持て余してしまって。
自然に足は体育館へと向かっていた。
中をのぞいてもまだ誰もいない。
静かな体育館で、さっきの練習で使っていたバレーボールが目に入った。
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ﾀﾝｯ、ﾀﾝｯ、
指に触れるボールの感覚が懐かしかった。
上がっては、落ちる。それに触れて、また上げる。
規則的な動きの心地よさは変わらない。
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立った状態から、座って、寝転がって、また起き上がる。
その間、ボールは私との空間から逃げないように。
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あぁ、やっぱり楽しいなぁ……
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ボールが空に吸い込まれていくような。
そのボールを、また空に返していくような。
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この感覚は、何があったとしても、
やっぱり、大好きだ。
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？「えっ、うま……」
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不意な声に、思わずびくっと身体を震わせた。
ボールと私との空間が崩れ、床にボールが落ちる。
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「や、山口くん……」
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Rn(プロフ) - 続きを待ち侘びております…、無理せずに頑張ってください！ (2021年7月13日 18時) (
レス) id: 0970343196 (このIDを非表示/違反報告)
とぴ(プロフ) - あやさん» ありがとうございます！長らくお待たせしてしまってすみません(´;ω;｀)これからもがんばります！ (2021年7月5日 14時) (レス) id: 3e972700e7 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - もう更新されないんですか？楽しみに待ってます！ (2021年5月23日 11時) (レス) id: 960a4eb808 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とぴ | 作成日時：2020年12月7日 21時
