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34 ―旭 side― ページ7

静かに部屋の扉を閉め、周りの連中を起こさないようにそっと布団へと戻ると、





-






菅「ずいぶんと遅いお帰りで」
隣から声をかけられ、静かに驚いた。


見ると、スガがにんまりと笑いながら頬杖をついている。







-





「あぁ、下でAに会ったんだよ」

菅「へー、Aに? だからこんな時間まで戻ってこなかったわけね」


相変わらず意味深な笑い方をやめないスガ。
暗い部屋で見るその顔は、なんだか不気味だ。





-







菅「なぁ、旭ってなんであんなAと仲いいの?Aも西光台中出身とか?」

布団へと潜り込んだ俺に、スガは少し前のめりで聞いてきた。


「いや、中学は多分別だよ。
 たまたま新学期に早く目が覚めて、いつもより早めに学校行ったら
 Aが体調悪そうにしてたからさ」

菅「はー、それを助けたわけ? ひげちょこのくせに」

「ひどくねぇかその言い草……」

菅「にしても、旭が女子とそんなに仲良くなるなんて珍しいよな〜」

「あぁ…たしかにそうかも」



この見た目のせいか、初対面にはだいたい怖がられる俺が
特に女子と仲良くなれることは少ない。

普通に話す女子は清水とAくらいだろうか。


その2人の間でも、帰り道が一緒になったりするAの方が
話す機会も多く仲がいいのかもしれない。





-






俺の返事に、スガはまたにやっと不敵な笑みを浮かべた。
その顔になんだか嫌な予感がする。


こういう顔をしている時のスガは、よからぬことを考えている記憶しかない。






-







-








菅「珍しく仲良くなって、Aのこと好きになっちゃったりしてな」

「っはぁ……?!」



思わず大きめの声を出してしまい、慌てて自分で口をふさいだ。
そっと周りを見渡したが、幸い誰も起きなかったみたいだ。



よかった、大地が起きたらどやされるところだった……




ほっと胸をなでおろして、ちょっとスガをにらむ。

「変なこと言い出すなよぉ」

菅「えーいいじゃん、恋バナ楽しいべー?」



すねたように口を尖らせるスガを半ば無視するような形で、
俺はまた布団に潜り込んだ。





-







目を閉じると、

さっきのAに撫でられた感触がよみがえってきて。



顔がかっと熱くなった。





いや、なに勝手に照れてるんだ、俺。

スガが変なこと言うせいだな……





火照った顔に1人で恥ずかしくなった俺は、早く寝られるよう強く目を閉じた。

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Rn(プロフ) - 続きを待ち侘びております…、無理せずに頑張ってください! (2021年7月13日 18時) (レス) id: 0970343196 (このIDを非表示/違反報告)
とぴ(プロフ) - あやさん» ありがとうございます!長らくお待たせしてしまってすみません(´;ω;`)これからもがんばります! (2021年7月5日 14時) (レス) id: 3e972700e7 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - もう更新されないんですか?楽しみに待ってます! (2021年5月23日 11時) (レス) id: 960a4eb808 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とぴ | 作成日時:2020年12月7日 21時

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