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西「ほんとだすげぇ！ 写真でけぇ〜」
田「だろー？」
練習終わり、体育館の片づけをしている時、
西谷さんと田中さんの興奮した声がした。
振り向くと、菅原さんと３人でバレー雑誌を囲んでいる。
旭「なになに？ ……うおっ？！」
日「なんすか？ どうしたんすか？」
次々と集まる部員の皆に混ざって私もその輪に入ると、
バレー雑誌の１ページに、「牛島若利」の名前があった。
『高校男子 特に注目の三人はこいつらだ！』という文句と共に、
アップの写真がでかでかと載っている。
大「うーん、これぞまさにエースって感じだよなぁ」
いつの間にか近くにいた大地さんも、日向の手元にある雑誌を覗き込んでそう言うと、
じとっとした目で旭さんの方を見やった。
つられてみんなも、そして私も旭さんに目を向ける。
旭「お、おい、なんでこっち見てる？！」
皆の視線にしどろもどろになった旭さんは、自信を無くしたように肩を落とした。
その背中を、ばんばんと西谷さんが叩く。
うん、まぁ宮城トップクラスのエースと比べられちゃうと、
旭さんの柔和な雰囲気では気圧されるよね……
でも、試合の時の気迫とか頼もしさは、
まさにエースって感じするけどな。
そんなことを考えながら、私は日向の手元の雑誌に目を戻した。
-
白鳥沢学園。
白と紫のユニフォームが目を引く、県内でも言わずもがなの強豪校。
そのエース、牛島若利。通称、「牛若」。
大きく取沙汰されている写真の横顔から、
忘れもしない「あの人」の面影を感じ取ってしまって。
-
ひゅっと、心臓が縮むような感覚がした。
烏「こらこら！ 白鳥沢だけが強敵じゃねーぞ」
不意に聞こえてきた烏養監督の声に、我に返る。
そうだ、今は過去のことを思い出している場合じゃない。
目の前の烏野の試合の方が、何倍も大事だ。
監督が、自身で調べ選りすぐった今年の４強について話を始めた。
守りと連携に優れた、和久谷南。
鉄壁の一言に尽きる、伊達工業。
おそらく総合力では県内トッププレーヤーの、及川徹率いる、青葉城西。
超高校級エース、牛島若利擁する、王者・白鳥沢。
伊達工業の話が出たとき、旭さんの表情が険しくなったのを、
私は見逃さなかった。
烏「伊達工には確か、３月の県民大会で２-０で負けてるな」
烏養監督の言葉に、旭さんが話していた内容が思い出される。
そっか、旭さんがバレー部から離れたきっかけ……。
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Rn(プロフ) - 続きを待ち侘びております…、無理せずに頑張ってください！ (2021年7月13日 18時) (
レス) id: 0970343196 (このIDを非表示/違反報告)
とぴ(プロフ) - あやさん» ありがとうございます！長らくお待たせしてしまってすみません(´;ω;｀)これからもがんばります！ (2021年7月5日 14時) (レス) id: 3e972700e7 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - もう更新されないんですか？楽しみに待ってます！ (2021年5月23日 11時) (レス) id: 960a4eb808 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とぴ | 作成日時：2020年12月7日 21時
