47 ―旭 side― ページ21
合宿が終了した帰り道。
Aは別に用事があるからと先に帰ってしまい、
今日は俺とスガ、大地の３人で帰路についていた。
菅「しかし、音駒戦は散々な負けっぷりだったな〜」
大「だな。猫又先生の言う通り、『あとはどうつなぐか』を考えないと。
インターハイまで時間もないわけだしな」
「攻撃力も磨かないとな。もっと練習が必要ってことか」
夏のインターハイまで残り１ヶ月。
県予選で勝ち進むためには、今のチームの力では不十分だ。
２人とインターハイに向けた話をしながら、俺は改めて気を引き締めた。
-
菅「そういえば聞いた？
A、音駒のキャプテンとセッターと幼なじみだって」
スガの何気ない一言で、先ほどのAと音駒の２人との光景が浮かんだ。
また、不思議と心がざわつく。
大「あぁ、さっき聞いた。驚いたよ」
「Aが東京にいたなんて初耳だもんなぁ」
菅「せっかく仲良くなったのに、旭にライバル登場ですかね？」
「っえ？！」
大「ライバル？ なんのことだ？」
２人の会話にぼんやりと相槌を打ちながらAのことを考えていた俺に、
スガのにやついた声が聞こえて、
思わず大きな声が出た。
大地はきょとんとした顔で、俺とスガを見比べている。
菅「大地はこういうの鈍感だもんな〜」
大「何の話だよ」
菅「旭、Aとずいぶん仲いいじゃん？ 普段は女子と話すのも日和るひげちょこなのにさ」
大「あぁ、たしかに珍しいな」
菅「だべ〜？ Aも旭のこと慕ってる感じだし、これは旭にも春の到来か？と思ったわけよ」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。だからそんなんじゃないんだって」
俺が突然の突っ込みに呆気に取られている間に、
スガは楽しそうに大地に説明をし始めて。
「Aはたしかにいい子だけど、スガが思ってるようなことは何もないよ」
慌てて弁解をした俺に、スガはなおもにやにやしながら続ける。
菅「ほんとか〜？ 合宿中も、消灯時間の後に夜な夜な二人の時間を過ごしてたくせに♡」
「おいスガっ！」
大「ほう？ それは知らなかったな」
この後、大地とスガに合宿中のAとのやり取りについて、
事情聴取をされたことは言うまでもない。
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Rn(プロフ) - 続きを待ち侘びております…、無理せずに頑張ってください！ (2021年7月13日 18時) (
レス) id: 0970343196 (このIDを非表示/違反報告)
とぴ(プロフ) - あやさん» ありがとうございます！長らくお待たせしてしまってすみません(´;ω;｀)これからもがんばります！ (2021年7月5日 14時) (レス) id: 3e972700e7 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - もう更新されないんですか？楽しみに待ってます！ (2021年5月23日 11時) (レス) id: 960a4eb808 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とぴ | 作成日時：2020年12月7日 21時
