だれのもーん？Ⅴ (ページ6)

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織「確かに失敗はさ、あんまりよくないけど。Aが楽しむことが1番だと思うな。」

皇「Aが笑ってないとお客さん楽しめないでしょ？？」

湧「Aちょっといっかい落ち着こっか」

抱きしめてた体を抱き上げてまだわんわん泣くAを連れて稽古場から離れたソファーにAを膝に乗せておろす。

湧「いっぱい泣いてもいいけど、そんな泣いたらしんどくなっちゃうよ、ほらどうしちゃったのさ、」

多分、バトンだけじゃない。いろいろ不安とか焦りとか全部重なってしんどくなっちゃったんだと思う。

湧はAの感情を読み取るの得意だよねとかよく皇輝くんとかわたに言われるけど長年ずっと横にいたら痛いくらい分かっちゃうんだよな。

湧「大丈夫。大丈夫。俺がいるだろ？？な？ひとりじゃないよ。」

Aは忍者以外のグループがいる舞台とかはいつもよりもっと敏感になっちゃう。やっぱり何年経っても慣れないよな。

湧「もうお前もなんで泣いてんの笑」

誰かの気配を感じて顔をあげれば何故か泣いてる深田とその深田を連れてきたわたと黒ちゃん。

渉「湧。こいつも一緒に泣き止ましてよ」

湧「なーに、お前は何に泣いてんの。」

竜「Aちゃん泣いてたら俺も泣きたくなる」

湧「深田は感情移入しすぎだって笑、ってお前は絶対泣くな？｣

カオスカオス。深田がボロボロ泣いてたら横で連れてきた黒ちゃんも何故か涙目。

俺、Aの泣き止ませ役はやるけどこの2人の泣き止ませ役はやんないよ？？？

黒「A泣かないでー。」

湧「ほらA泣いちゃったから深田も泣いちゃったよ、深田のこといいこいいこしてあげて？？」

Aの頭を撫でながら言ったら、充血して赤くなっちゃった目がやっと見える。

湧「ほら撫でてあげて？？」

って言えば、テーピングを巻いた手が深田の頭を優しくぽんぽんする。

湧「深田、Aが泣かないでって言ってるよ？」

竜「Aちゃんも泣かないでっ」

もうなんなのこいつほんとAのことになると情緒不安定じゃん笑

雛「A泣くのやめるっ、からりゅせないちゃだめ」

って言葉通りにちゃんと泣き止んだA。

湧「お、偉いじゃん、泣きやめたね。」

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