だれのもーん？Ⅴ (ページ45)

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あまーいおまじないページ45

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頭を悩ましてソファーに沈む俺。

ちょっと振り付けとか構成で頭がぐちゃっとなって、騒いでるメンバーを横目に頭の中を整理する。

でも、今回はそれでもなかなかのスランプ状態らしく整理のつかなさそうな頭に一度目を瞑る。

そうしていたら、つんつんと頬が触られる感覚に目を開けたらドアップのかわいい子。

尚｢なあーに？どしたの？笑｣

雛｢となりすわりたいな｣

真ん中にどんと座っていたからちょっとよれば肘掛けと俺の間にすぽっとはまるA。俺の腕に頬をくっつけてくるのが何だか猫みたいでさっきの仕返しに頬を撫でれば気持ちよさそうに目を閉じる。

尚｢今日は甘えたなの？｣

雛｢んーん、となりあいてたから｣

周りを見渡せば全然椅子も空いてるし、深田とか湧の膝も空いてるのに俺の横に座りにきたのはこの子なりの優しさなんだろな。

尚｢ありがと、｣

雛｢んー？｣

尚｢なんでもない｣

Aの頭の上に俺の頭を乗っければさっきまで余裕がなかった心がいきなり整理されたように心のスペースができる。

雛｢なおくんこれあげる｣

レッスン着のポッケに手を入れたかと思ったら、Aの小さな手のひらにはかわいいキャラクターの飴。

尚｢かわいいね笑｣

雛｢おいしいから元気でるよ！｣

封を破いて口の中にいれれば、舌に乗る度に甘いいちごの味が広がる。

尚｢おいしい｣

雛｢げんきでた？｣

尚｢げんきでた｣

｢ふふっ、それならよかった〜｣ってかわいらしく笑って俺の手をにぎにぎする小さな手がかわいくて仕方ない。

尚｢A｣

雛｢んー？なあに？｣

俺の口で転がる飴玉よりも甘くてかわいい声が脳裏に響けば、もう悩み事なんか最初からなかったかのようにスッキリするからこの子の存在って超ありがたいんだよね。

尚｢これおいしいね｣

雛｢Aがなおくん元気になーれっておまじないかけた！｣

尚｢それはおいしさ倍増だねありがと｣

雛｢ふふっ、うん！｣

｢織山起きて、おり！｣名前が呼ばれる感覚に目を覚ませば、Aの頭に預けたまま寝ちゃってたみたいで目の前には名前を呼んでいた黒ちゃんとAの前にしゃがんで顔を覗き込んでる深田。

尚｢あ、ごめん寝てた｣

黒｢いいけどA首痛めちゃう｣

Aの頭から頭をどかせばまだ握られている手に心があったまった。

Aのおかげで元気になったよ。ありがと。

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