だれのもーん？Ⅴ (ページ42)

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ぼーっとする頭に重い体。

でもなんだか心地よくて、でも眩しくて目は開けれないまま脳が覚醒していく。

黒「わくー元気だしてよ」

湧「まじ俺過去一やらかしたA泣かせるなんて絶対しないって決めてたのに」

尚「たしかに泣かすのは最低」

湧「だよな」

尚「ねぇそんながちで受け止めないでよ！笑」

黒「次泣かしたら俺許さないけどな！」

皇「顔はブチ切れてたけどね笑」

湧「いやまじ俺が黒ちゃんの立場だったら首根っこ引っ張ってた」

竜「いちばん怖いやん笑」

どんどん覚醒してくる脳に、湧ちゃんの怒ったような声じゃなくて心地いい安心するいつもの優しい声になんか心が落ち着く。

目をゆっくり開ければ、膝枕してくれてるりゅせの顔がすぐに見えて、目が合う。

竜「Aちゃん起きれた？まだ横になってていいからね」

雛「ん、湧ちゃん」

湧「A、」

湧ちゃんを呼べば、Aの目の前まで来てくれていつもの優しい目だけどちょっと申し訳なさそうな顔。

湧「泣かせて、怖がらせてごめんな」

雛「んーん、Aも大嫌いって言ってごめんね」

ってお互い謝ればもう大丈夫な気がした。

黒「ほら2人とも今日はおはようのぎゅーまだなんでしょ！」

まだ、触ることに躊躇してるのか中途半端な距離に寂しくなって手を伸ばして湧ちゃんの手を握ればちゃんと握り返してくれる。

雛「わくちゃんぎゅー」

湧「ごめん」

久しぶりの湧ちゃんの腕の中はやっぱり落ち着く。

雛「Aね、湧ちゃんいないと生きてけないの、だから離れちゃやだ」

湧「おれも、Aいないとだめだわ」

黒「はい！おしまい！お時間です！！」

湧「おい！感動の再会なんだからやめろよ！！」

黒「むり！A俺もぎゅーは！？」

雛「やだ、湧ちゃんがいい」

湧「かわい」

優しい目で見つめてくれて頭を優しく撫でてくれる湧ちゃんの手。

湧「熱でちゃったな、ごめんな、おれ責任取る」

雛「んーん、でも1個だけわがまま言っていい？」

湧「なんでも聞く」

雛「もっとぎゅーして」

湧「そんなんわがままじゃなくて俺のご褒美だわ」

優しくて、ずっとそばに居てくれて、大好きな湧ちゃん。

湧ちゃんが居なかったらAは楽しくないし、生きてけない。

重いって思われるかもだけど、そのくらい湧ちゃんは大事で特別なんだもん。

湧ちゃんのあったかい体温に安心してまた目を瞑った。

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