だれのもーん？Ⅴ (ページ40)

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青「わくさん落ち着いた？」

外は騒がしいまま、横にぺったり座った青木に背中を撫でられれば少し高ぶってた感情が落ち着く。

やってしまった。完全に自分の心の中にあった嫉妬をAの言葉をなんにも聞かずに当ててしまった。まじだせえ。深田に嫉妬して、、当たって泣かせるなんて

でもなんだかまだ動けなくてぼーっとしてたら、ばたばた檜山と皇輝くんが出ていったり、織山が青木を呼んだりと忙しなく動くみんなに自分がしてしまったことの大きさに気づく。

海「Aちゃんまだおさまんないの？」

青「大丈夫だよ。いま、黒ちゃんたちがそばいるから」

海「でも全然おさまってないよ、」

青「海琉1回ここから離れよ」

ふと聞こえてきた海琉の泣きそうな声にそんな海琉を落ち着かせる青木。

青木が扉を開けた反動で聞こえたAの荒い息遣いに。深田とか黒ちゃんの「大丈夫」とかみんなの切羽詰まった声に自然と足が動く。

湧「A」

って近づけば、「やだ、ちがうのっ、」ってがたがた震え出すAの体にAがこうなってる原因と強く実感するのには時間がかからなくて、、、

皇「ごめんね、湧いまちょっと中入ってて待ってて」

渉「わく行こ」

近くにいたわたに背中を押されてまた中に入る。

渉「わくのせいじゃないよ、」

湧「いや、俺のせい」

渉「違うよ、ちょっと二人とも不器用だっただけだよ」

湧「おれがあんな怒ったから」

渉「違うよ、でもAがずっと寂しそうにしてたのは本当だよ。湧がなにを見て湧がいなくてもいいって思ったのから知んないけどずっと湧に会いたいって泣いてたよ」

後悔しても遅いのに。自分のしてしまったことが取り返しのつかないことだと理解する。

渉「なんであんなに怒ったの？」

湧「この前舞台終わってすぐAに会いに行こうと思ったら深田とAが楽しそうにしてるの見かけて、俺いなくても楽しそうにしてじゃんってただの嫉妬、」

渉「深田さ、ずっと湧がいなくて泣いてるAのそばにいてあげてたんだよ、湧くん頑張ってるからAちゃんも頑張ろうねってここでもずっと声掛けててさ」

まじ俺だせえじゃん。

湧「ごめん」

渉「ちゃんとあとでA抱きしめてやってよ喜ぶからさ」

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