だれのもーん？Ⅴ (ページ37)

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Aちゃんを気分転換に連れていこうと思って、次の日お買い物にいった。その時はAちゃんも楽しそうにしてたし、久しぶりに見れた笑顔にほっとした。

でも、そんな笑顔はその時だけで、

雛｢ね、りゅせ湧ちゃんから連絡こなくなっちゃったっ｣

見せられた画面は湧くんの『今日も体調とか悪くない？』ってメッセージに『元気だよ！湧ちゃんは？』って返事が既読になったまま2日すぎてる。

俺のメッセージは今朝かえってきてたのに。

竜｢だいじょーぶだよ、ちょっと忙しいのかもね｣

って撫でた頭は下がりきっていて、『湧くんAちゃんLINE返ってこないってさみしそうにしてるよー？』って送ってみた。

でもその俺のメッセージは既読すらもつくことがないまま数日がたった。

竜｢もう泣かんで、？｣

雛「むりっ！わくちゃんに嫌われたっ、湧ちゃん一緒にいる女の人好きになっちゃったんだよっ、Aいらなくなったっ」

って見てるこっちが苦しいくらい毎日夜になると寂しさが顔をだすのか大号泣。完全に荒れちゃってるAちゃん。

竜「俺いるよ、今日黒ちゃんも元気だしてー？って言ってたでしょ？みんないるよ、ね？泣かない、泣かない」

Aちゃんの頬に伝う涙を指で拭うことも俺の毎日の習慣になってる。こんなこと習慣にするなんて心が痛い。

ついでに黒ちゃんに聞いてみたこと。

竜｢ね、黒ちゃん湧くんからLINEとかってかえってくる？｣

黒「最近湧落ち着いたのか割と早く返ってくるよ」

ってこと。

これはAちゃんには内緒。

なんで俺とAちゃんにだけは返してくれないんだろう。

って俺の中でももやもや。ただもうすぐで湧くんに会えるから。

その時に聞こうって安易に考えてた俺をぶっ飛ばしたくなる時がくるなんてこの時は考えもしていなかった。

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