だれのもーん？Ⅴ (ページ28)

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俺の助手席ページ28

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雛「免許とろっかなぁ」

ゲームをしてたら聞こえてきた言葉。その一言に時間が止まったんじゃないかってくらい一瞬みんなの思考も動きも停止する。

竜「え、それはなんの？英検とかじゃなく？」

渉「それは資格だろ」

雛「くるま！運転するの！」

本人は至って真剣らしく無邪気に「ゆせ今どこ通ってるのー？」
なんて長瀬の横にぴたっと座った。

皇「え、それはなんで？？」

雛「え？」

皇「なんでとろうと思ったの？」

雛「んー、なんか車運転できる女の人ってかっこよくない！？あともってたら色んなところいけるでしょ！」

Aのキラキラした目に好奇心旺盛な姿勢になんか納得しちゃいそうになるけどこの戦いだけは負けれない。

Aに免許なんてこの世の中でいちばんと言っていいくらい必要ないもの。

竜「どっか行きたいところあるんだったら連れてってあげるよ！｣

黒「そうそう！いつでも連れてく！！」

星「A俺も免許持ってないよ！お揃い！！」

雛「星輝に先取られるのやだあ」

うん。逆効果だったらしい。

尚「A一緒に無免許のお揃いしとこうよ！俺もとってないしとるつもりないよ！」

雛「なおくんとらないの？」

尚「だってお金かかるし、教習所行く時間ないじゃん」

雛「たしかに！でもなあとりたいもん｣

今回はなかなか引かないA。でもこれだけはほんとうに絶対だめだから！

湧「Aが免許とっちゃったら俺の助手席は誰が座るのかなあ、星輝かなー？」

雛「え！なんで！」

湧「だって免許とるんでしょ？俺の車乗らなくてもいいじゃん」

ちょっと意地悪。横にいる星輝の肩をもって「じゃあ星輝俺の助手席専門になるかー」なんて言えば「やだ！」って俺と星輝を離す。

はい。きた。勝った。

雛「A免許取らないからずっと湧ちゃんの助手席乗るの！」

湧「あれ、とらないの？笑」

雛「湧ちゃんの助手席はわたしのなの！！」

って俺の胸に頭をぐりぐりするから超かわいい。

湧「わかったわかったよ笑、じゃあとっちゃダメだよ？」

雛「うん！！とらない！！」

湧「いいこ」

まんまと策略にはまるAピュアで超かわいい。免許とったって俺の車乗れなくなるわけじゃないのに笑

まぁ、Aに免許なんか必要ない。

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