だれのもーん？Ⅴ (ページ26)

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俺のお守り代わりのAちゃんが居なくなった。

犯人は分かったけど返して欲しいものをもう持ってなくて悠仁に言われた通りにAちゃんが撮影しているであろうスタジオに走る。

竜｢Aちゃーん！｣

スタジオに入れば湧くんの膝の上に座ってのんびりお菓子を食べてるAちゃん。

湧｢うわ、なんかきた｣

竜｢Aちゃん悠仁からなんか貰った？？｣

雛｢んー？｣

竜｢ゆうじんから！！なんか貰わなかった？｣

雛｢あ！これ！？｣

ってAちゃんの小さい手のひらには俺が探し求めてたミニフォト。くまのぬいぐるみ抱えてツインテにリボン付けてる姫ちゃんかわいすぎる。

竜｢そう！まじ！！探した！！｣

やっと俺の手元にかえってきたミニフォトをすぐにスマホの裏に挟めば湧くんがにやにやこっちを見てくる。

竜｢なんで湧くんそんなにやにやしてんの？？｣

湧｢んー？なんでもない笑｣

なんとなく湧くんのにやにやが気になってもう一度スマホの裏からだして見てみるけど安定にかわいいAちゃん。

もう一度2人を見ると次はAちゃんまでにこにこで俺の頭の中にははてなが浮かぶ。

けどなんにもないよなと思ってスマホの裏にまた挟もうと思ったら手から滑り落ちて床に落ちた裏面には何やら黒いペンで何か書いてある。

『りゅせ元気にな〜れ♡』

丸っこいこの字は絶対Aちゃんのもので多分俺の頬は最近で1番ゆっるゆっるだと思う。

竜｢ねぇ待って、まじかわいい｣

湧｢悠仁から深田のって聞いてすぐ書いてた笑｣

雛｢りゅせ雑誌で元気になるお守りって書いてたから世界でひとつのお守りにしてみた｣

湧｢もうほんとお前はかわいいなー｣

ってなぜか湧くんが膝の上にいるAちゃんをぎゅーっと抱きしめてる。

竜｢もう俺一生これ挟んでる！｣

雛｢やったあ喜んでくれた！！｣

湧｢よかったじゃーん｣

もうこんなのしんどい時でもこのおまじない付きお守りみたら俺絶対がんばれる。その自信しかない。

竜｢Aちゃんありがとう！｣

さっきはむかついたけど頭の中で悠仁にありがとうを伝えた。

絶対本人には伝えてやんないけど！！！

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