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06.俺だけの D ページ6

〆.



A以外の女なんか、興味ない。



違うな。



A以外に、興味ない。



目の前で不安げに瞳を揺らす君を、腕の中に閉じ込めた。



どうやったら君は安心してくれる?



俺の一途な愛を信じてくれる?



刻み込まんとわからん?



視界の隅に、ハサミとカッターが映る。



「………大毅くん」



微かな君の声に、俺は視線を戻した。



「ねえ、はやく教えて。大毅くんが私のものだって。印の付け方教えてほしい」



縋るように俺を見つめる。



全てが、俺の心を掻き乱す。



印だけなんて、足りるん?



「………ベット、行こか」



「うん……」



ポケットの中のケータイが鳴る。



ああ、さっきの。



グループチャットで、って言うたはずやのに個人でメッセージが送られてきた。



………うざい。



「A〜」



ちょっとおちゃらけた感じで、Aをベットに沈めた。



Aの瞳に映る俺は、この上なく幸せそうで。



当たり前やんな、最愛の人と今から繋がるんやし。



「…………大毅くん、ケータイ鳴ってるよ?」



「気になる?」



「女の子?」



「女の子」



Aの目に涙が浮かんでくる。



はあ、全部全部愛しい。



「…………大毅くん、意地悪だよ」



Aが目をそらす。



Aが嫉妬してる。



Aが、俺に溺れてる……。



俺が黙ると、Aは様子を窺うかのようにちらりと俺を見て、目が合って、慌ててまた逸らす。



Aを組み敷く俺の体は、もう限界。



Aが欲しくてたまらへん。



「印の付け方、教えたるから……」



昨日つけたばかりの印に、さらに上書きするかのように唇を寄せる。



Aは小さく声をあげ、それが俺を煽った。



「ほら、Aもつけて」



Aを起こし、座ったまま抱き合う。



恐る恐る、というように、Aも俺の首筋に顔を埋めた。



「……………………、」



俺の体温が急上昇する。



Aは一度だけでなく、何度も何度も印をつけてきた。



俺がいつも、君にやるように。



「大毅くん、お願い、私だけの大毅くんでいて……」



Aの唇が、俺の唇を捕まえた。



「当たり前やんか」



こんなにも激しく求め合っているのに。



いやらしい音を部屋に響かせて、舌が絡まる。



このまま、二人だけの世界で生きていきたい………。



〆.

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設定タグ:ジャニーズWEST , 重岡大毅   
作品ジャンル:恋愛
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恋音(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!もう、ハラハラドキドキでした!(笑)anotherstoryもみてみたいなぁ…なんて思っていまして…。(笑)これからも頑張ってください!! (2018年8月14日 11時) (レス) id: 719aff63d3 (このIDを非表示/違反報告)
有岡毅菜/ありきな(プロフ) - 完結おめでとうございます!!ほんまにこの小説、作者様のファンでした!(笑)終わってしまうのがほんまに名残惜しいです(涙)しげちゃんのへの私の愛がより一層深まりました!こんな素敵な小説を書いてくださりありがとうございました!これからも頑張って下さい! (2018年5月7日 21時) (レス) id: 307b6fc2e6 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - この作品好きでした!重岡くんと狂愛の組み合わせが最高に良くて、最後の心中も私の中ではスッキリした終わり方で満足です!完結お疲れ様でした (2018年5月7日 0時) (レス) id: 53d8d3bdbc (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - 完結おめでとうございます!バットエンドのようなしかし、二人にとってはメリーバットエンドな展開最高でした!! 第三者目線のアフターストーリーも見て見たいなあと個人的に思います(*'▽')笑 これからも素敵な作品を楽しみにしています応援していますね! (2018年5月6日 20時) (レス) id: 289b961369 (このIDを非表示/違反報告)
詩織(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます(*´-`) 重岡くんと狂愛というイメージがマッチしすぎていて、この作品が本当に大好きです。話を読み進める手が止まりません。お忙しいとは思いますが、これからも無理せず更新を続けてください(*´-`)/!応援しています! (2018年1月16日 23時) (レス) id: c157ef172e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はゆな | 作成日時:2017年11月1日 0時

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