結婚した世界線【爆豪勝己】 (ページ4)

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『勝己、変なこと聞いてもいい？』

爆豪「どーした」

事務所で、みんながパトロールに出掛けているためほぼ休憩のような時間を過ごしていた。

ソファに2人で座って、ココアを飲みながらテレビを眺める。

『子供、ほしいと思う？』

私の問いかけに勝己はしばらく黙っていた。

何を考えているかなんて私には分からなかった。

爆豪「…………育てられるような環境じゃねえ。共働きで、面倒見てやれる奴いねえだろ」

『私が休職するとかさ』

爆豪「休めるような仕事じゃねえだろ」

『今の世の中平和だよ、私ひとり欠けたってなにもないよ』

勝己が、少し顔を歪めたような気がした。

爆豪「……いつ凶悪敵が現れるかもわかんねえ。俺はいつも前線に立ってるから、……いつ死ぬかもわかんねえんだぞ」

『っ、なんでそんなこと言うの』

雄英で過ごした濃い3年間。

沢山危険なことがあったし、命の危機に立たされたこともあった。それでも勝己は今生きて私の隣にいる。
私に結婚するかと言ってくれた。

爆豪「……、っ、おまえは、…」

『うん？』

爆豪「…なんでもねえ。そろそろみんな帰ってくる」

それもそうだねと言って、ココアを片付けた。

気が早いかもしれないけど、私は勝己との子供、ほしかったのにな。

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