総大将から審神者に転職しました【とうらぶ×ぬら孫】

第22話 ページ22

貴「あ、そうだ。やっくん、この子君のことを返して欲しいっていうんだけど｣


どうする？と首を傾げる。
もっくんは、この話にあまり興味を示さないのか隅の方で寝てしまった。



乱「僕の方ならいち兄も五虎退もいるし、

骨喰にぃもいるよ！！ねぇ、"帰ってきて"｣



泣きそうな顔でというか半分もう泣いてた。
帰ってきて、かぁ。
やっぱり、ここにいたやっくんは折れてしまったんだろう。



薬研「…。誘いは嬉しいが、俺っちには大将がいる。

みんなには会いたいさ。けど、俺っちが大将守んねぇと｣




好き！！！もう好きや！！！！←
けど、やっぱり会いたいよね。
だって兄弟だもん。会いたいよ。


貴「やっくん、行ってきてというか行きなさいな。｣


薬研「えっ？や、でもだな！｣


貴「行ってこい"薬研"。


兄弟に会えないのは辛いことだよ。

俺がそうだからね｣



薬研、と名前で縛る。
俺は何がなんでも行かせてあげたい。
会えないのが一番辛い、俺も鯉伴に会えないのがどれだけ辛いか分かる。



貴「よく俺に話してたじゃん、兄弟のこと。

やっくんが会いたいの分かるよ。


だから、行って、話したいこと話してきな｣



ね？と頭を撫でる。
まだ躊躇ってるのか、下を向いてる。
まったく、素直じゃないなぁ。



貴「大丈夫だよ。それに、やっくんばっかりに守ってもらうと、

こいつが煩いからねぇ。｣



もう一つの刀に手をかける。
腰にあるそれも、俺の大切な刀。
そろそろ出してやらないと、本当にめんどくさい事になるから。

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