第70話 ページ24
沙羅side
泣いた。大声を出して泣いた。
初めてあんなに泣いた。
あんなに好きになった人はあの人だけだった。
"大丈夫"、"ありがとう"、"頑張ったね"
どれもこれも心に響いた。
言ってほしい言葉だった。
どんなに頑張っても親も友達も何一つ褒めてくれなかった。
Aさんが刀剣達にばかりかまうから刀剣達には嫌なことをした。
わざと物を隠した。
仲間割れするように陰口を言った。
Aさんに近づかないように仕向けた。
悪い事だとわかってたけど、Aさんがこっちを向いてくれるなら、全部やった。
でも、全部わかってたんだあの人は…。
だから、私も謝らなければ。
貴「んじゃ、行こうか。昨日も言ったけど、大丈夫だよ。
みんな、優しいから｣
沙羅「はい。Aさんありがとう｣
貴「いやはや、なんのことやら！！｣
出された手を握る。
こんなにも私を気にしてくれる、今はそれだけで十分。
あなたを好きでいれたこと。
あなたを見つけることができたこと。
あなたと短い間一緒にいれたこと。
あの日、会えたこと。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿私の大切な宝物です。
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キラ(プロフ) - おっと、須佐男命が来るなんて。連れ戻しに来るのは天照サマでしょうねー。 (2021年5月23日 20時) (
レス) id: 402bdd8f6e (このIDを非表示/違反報告)
しの - 面白すぎw (2019年6月5日 0時) (レス) id: 5129f74190 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊瑠花 | 作成日時：2017年4月29日 21時
