1.黒いお酒 ページ3
__…さて、今現在の状況を確認してみよう。
朝、なぜか私の布団に入っていたコナンくんを送るために、ポアロに向かうと、そこには既に少年探偵団とバイトで入っているであろう褐色イケメン、それからなぜか東都大学の学院生がいるのだ。
あれ……?このふたりって仲悪いんじゃなかったっけ。
お互いニコニコしながら睨み合っている。
くわばらくわばら。
……とりあえず今まで集まった情報をもとに今の私の" 立ち位置 "を頭の中で確認してみる。
情報1.なぜか朝目が覚めると名探偵コナンの世界にトリップしていた。
まわりの反応をみていると、私はどうやらメインキャラクターとの顔見知りのようである。
「Aおねーさん!!この間のケーキ、とっても美味しかった!歩美、ほっぺたおちるかとおもっちゃった!」
「今度はうな重食わせてくれよ!」
「元太くん!Aおねーさんをあんまり困らせちゃダメなんですよ?」
……この通り、意外と少年探偵団の子達には慕われているようである。
うな重をねだられている時点でそう思っていいだろう。
とりあえずこの子達からは信用を得ているようだ。
情報2.背後から感じる視線が痛い。
多分…というか絶対疑われている。
「……おや?Aさん、どうしました?ぼーっとして」
「そういえば大学には行かなくていいんですか?」
「Aおねーさん、まだ寝ぼけちゃってるの?」
ニコニコしながらこちらを見て質問を飛ばしてくる3人。うち2人は確実に…というか3人全員からなぜか疑われている。
とりあえずこの3人は要注意人物として扱うことに決めた。
……私はなぜか、バレてはいけない" ある真実 "を秘めているように感じるのだ。
「………なんでもないですよ。まだ寝ぼけているみたいなので、少し風にあたってきます」
そう言ってポアロから出ると、コナンくんが後ろから追ってきた。
「……ねぇ、Aおねーさん。」
「どうしたの?」
"黒いお酒って美味しいの? "
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作者名:ぷりんチョコ | 作成日時:2020年2月14日 18時