聖女が世界を救うには ページ36
まず、偽茶番ちゃんを撃退するためにするべきことは何か。
馬鹿な頭なりに考えては見たものの、本物の茶番ちゃんを助け出す以外に方法が思いつかない。
しかしそのためには何とかしてまたあの機密文書ブースに侵入する必要があるのだが、それがまた困難なものであったのだ。
なんでも、機密文書ブースにある書物には、絶対に他国に流出させてはならないような情報がたくさん記載されているらしい。
その内容については私は教えては貰えなかったうえに、いつこの国を抜け出すのか分からない私に教えるのはいささか危険…らしい。
まさかここに来て今までの言動に足を引っ張られる事になるとは思いもしなかった。もう少し大人しくしておけばよかったかもしれない。
エーミールやロボロにそれとなくお願いしてみたが、2人とも入れてはくれなかった。
『…なんだよ二人のケチ。これじゃあ茶番ちゃんを助け出せないじゃんか…』
グルッペンに口添えしてもらう案も考えてみたが、彼は最近色々忙しいらしくもはや会うこともままらなくなってしまっていて不可能。トントンは真面目だから了承してくれるはずもなさそうだし、まさに八方塞がりである。
『あと頼りになりそうなのは大先生くらいかぁ…』
大先生なら何とかしてくれるだろうか。確か彼は管理室みたいなよくわかんないところで仕事をしていたはず。あのブースを開けることくらい容易いのでは…？
いやいや待て。でも彼はよくガバる。ミスなどしてトントン辺りに知られてしまっては元も子もない。
「僕がどうかしたん？」
『うんそうそう。大先生に頼みがあって…………って、えっ…？』
背後から突然声がする。
ギョッとして振り返ると、ニコニコと笑みを張りつけた大先生がタバコ片手に立っていた。
…ここは禁煙のはずなのに。
『…大、先生』
「僕になんか頼み事？言ってごらんよAちゃん」
タイミングがいいというか、悪いというか。
彼はやっぱりどこか、掴みどころのないような部分がある。
私はしばし悩んだ後、意を決して口を開いた。
『……あのね、大先生。図書館の中にある機密文書ブースに、私を入れてくれないかな？』
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マーシャ(プロフ) - Raiさん» ありがとうございます！遅くなってすみません！がんばりまーす！ (2020年2月16日 17時) (
レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
Rai(プロフ) - 更新再開ｯｯ.......！？嬉しいです！！待ってました！！これから、自分のペースで頑張ってってください！！応援してます！ (2020年2月16日 16時) (レス) id: f599ba319e (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 俺氏さん» ありがとうございます！とても嬉しいです…！全然更新できなくてホントに申し訳ないんですけど、できる時にするつもりですので！応援ありがとうございます…！ (2020年1月10日 10時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
俺氏 - 神話が…此処に神話があったー！！とてもタイプで面白いです！受験応援しています。何時までも待っています！！！ (2020年1月2日 22時) (レス) id: 1c5d8ffce1 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます！受験が終わったらまた更新再開しますね！頑張ります！ (2019年12月29日 10時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
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