聖女様と世界の真実 ページ33
最近更新をサボっててすみません…。
*°
「信じるも信じないもあなた次第だけど、一つだけ聞いて欲しいことがあるの！この世界の真実について！…どうしてこんな世界になってしまったのか、どうやったらこの世界を元の姿に戻せるのか、それをあなたに聞いて欲しいの！！」
どこか切羽詰った彼女の表情は、何かに焦っているようだった。
その理由を問おうにも、何故か聞いてはならないような気がして言葉にできない。
どうしようかと思っているその間にも、彼女は淡々と事の発端を語り始めていた。
―――この世界が悪気に侵されていることは既に知っているわね？人間の心の奥底に眠る負の感情が実体を持ち、そのまま人を飲み込んでしまう恐ろしい現象。代代この世界の人達は、異世界から聖属性の魔法を使える聖女を召喚することによって最悪の事態を防いできた。…だけどね。こんな世界にも、悪気などに侵されていない、幸せな時代もあったのよ。………いいえ、と言うよりも、この世界に悪気が蔓延するよつになったのはほんの数年前から。つい最近になってこの現象が起こるようになったの。
『……数年前…？…でも、今までに聖女は何人も呼び出されてきたって…』
―――えぇ。確かに今までに何人もの聖女が召喚されてきた。でも全員短命で、召喚されてから3ヶ月で命を落とした少女もいるわ。2年半以上生きた聖女は皆無。何らかの理由で命を落とし、この地で滅びて行ったのよ。
『3ヶ月…！？』
私は思わず目を見開く。
私以外の聖女が既に他界しているというのは何となく察してはいたけれど、こんなに短命だとは夢にも思わなかった。
どくどくと波打つ心臓がうるさい。
嫌な予感がして、こめかみに冷たいものが伝った。
―――初めはどうしてこんなにも早く聖女が命を落とすのかわからなかった。悪気の浄化をしすぎたからか。魔法を使用した反動なのか。はたまたそのような運命なのか。私たち天界の住人たちは、必死になってその理由をさぐったわ。そして、その理由をつきとめた。
いつの間にか息をするのも忘れて聞き入っている自分がいる。
ゴクリを唾を飲み込んで、私は彼女を問い質した。
『……その原因って……なんだったの？』
震えた声。なんと情けないことか。
だけど彼女はバカにするなんてことはせず、静かに地面に視線を向けた。
「―――――――――悪魔が、殺していたのよ」
…そして、静かに呟いた。
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マーシャ(プロフ) - Raiさん» ありがとうございます！遅くなってすみません！がんばりまーす！ (2020年2月16日 17時) (
レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
Rai(プロフ) - 更新再開ｯｯ.......！？嬉しいです！！待ってました！！これから、自分のペースで頑張ってってください！！応援してます！ (2020年2月16日 16時) (レス) id: f599ba319e (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 俺氏さん» ありがとうございます！とても嬉しいです…！全然更新できなくてホントに申し訳ないんですけど、できる時にするつもりですので！応援ありがとうございます…！ (2020年1月10日 10時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
俺氏 - 神話が…此処に神話があったー！！とてもタイプで面白いです！受験応援しています。何時までも待っています！！！ (2020年1月2日 22時) (レス) id: 1c5d8ffce1 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます！受験が終わったらまた更新再開しますね！頑張ります！ (2019年12月29日 10時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
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