＊ ページ18
場所は変わって街中の教会前。
そこでは、1匹の大きなうさぎが籠いっぱいにお菓子を詰めて、陽気に体を揺らしながら子供たちにお菓子をくばっていた。
いや、厳密に言えばうさぎの着ぐるみを着た誰かが、だろうか。
うさぎの姿に興奮しつつ駆け寄ってくる子供たちを微笑ましく思う中の人は、惜しむことなくたくさんのお菓子をばらまく。
誰から見ても平和な時間がそこにはゆったりと流れていた。
sha「おー！うさぎや！」
どれほど時間が経っただろうか。
教会前のうさぎの元ににぞろぞろとやってくる大所帯。
目が回るほどに鮮やかな色彩を瞳に宿した彼らは、うさぎの姿を目にした途端、先程の子供のように目を輝かせて近寄ってきた。
しかしうさぎはその様子に動揺することもなく子供にするのと同じように彼らにお菓子を手渡していく。
チョコにマシュマロ、ペロペロキャンディ。煎餅、クッキー、ビスケット。
四次元ポケットのごとくお菓子の出てくるその籠の中には一体どれほどのお菓子が詰まっているのやら。
kn「…おぉ！これ高いやつやん！甘すぎないからこれは好きやで！」
gr「これはこれは…いい菓子を選んだな」
もちろん幹部たちもそのチョイスにはご満悦で、嬉しそうにお菓子を手に持ち喜んでいる。
意外なところで暗い気分も切り替えられたところでこの場をあとにしようと背を向けた彼らは、そこでやっと思い出したようにうさぎに問うた。
ut「あぁ、せやせや。うさぎさん、聖女ちゃん見いひんかった？」
うさぎがゆらゆら体を揺らす。
そっと手を振るその動作は、否だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1203人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マーシャ(プロフ) - Raiさん» ありがとうございます！遅くなってすみません！がんばりまーす！ (2020年2月16日 17時) (
レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
Rai(プロフ) - 更新再開ｯｯ.......！？嬉しいです！！待ってました！！これから、自分のペースで頑張ってってください！！応援してます！ (2020年2月16日 16時) (レス) id: f599ba319e (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 俺氏さん» ありがとうございます！とても嬉しいです…！全然更新できなくてホントに申し訳ないんですけど、できる時にするつもりですので！応援ありがとうございます…！ (2020年1月10日 10時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
俺氏 - 神話が…此処に神話があったー！！とてもタイプで面白いです！受験応援しています。何時までも待っています！！！ (2020年1月2日 22時) (レス) id: 1c5d8ffce1 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます！受験が終わったらまた更新再開しますね！頑張ります！ (2019年12月29日 10時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
