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…ロボロを意識をほかに向けさせるための、その場しのぎの言葉だった。
なんの意味も持たない、その場で思いついたほんの少しの興味。
しかしそのなんの重みもないはずの私の言葉に、茶番ちゃんは恐ろしい程に反応した。
咎めるような視線に息が詰まりそうになりながらも、なんとか私は視線をロボロに向け直す。
突然表情を固くした私を不審に思ったのか、若干眉をひそめながらも彼は直ぐに手を動かしてくれた。
rbr「まぁええけど、……………ほれ、今までこの世界に召喚された聖女様はあんた入れて計6人。それぞれα国、β国、ｃ国、γ国、Ω国、そしてwrwrd国に保護されとったようやな」
『…なんかあれだね。みんな綺麗に保護された場所バラけてるんだね』
rbr「おん。基本50年ごとに召喚されとって、あんた以外の聖女様はみんな聖堂に現れたんや。で、その場でどの国が保護するか決めてたってわけ」
『へぇー…』
rbr「あと、あんたも含めた全ての聖女様はみんな輝くほどの銀髪をもっとって、瞳も太陽みたいな黄金色。絶世の美しさを持ちえていた…やってさ」
『何だ、よくわかってんじゃん』
rbr「ドヤ顔すな」
彼の操作するモニターに映し出されているのは、私と同じ髪色と瞳の色を持つ彩りみどりの美少女たち。
正直新しい私の顔も相当綺麗な部類なんじゃないかって思っていたけれど、彼女たちを見てみればなんだか自分が見劣りしているような気がして少し自信が失せてしまった。
私なんかよりずっと大人しそうで、可憐で、優しそうな女の子。
こんな顔の女の子が元の世界にいたのだとすれば、きっと誰もが彼女の虜になるんだろうな、と不意に思った。
『…どの世界にも圧倒的な美少女っているんだねぇ…』
rbr「…え、なに？自分のこと言うとるん？相当自分の顔に自信もっとんのやな聖女様…。まぁたしかに綺麗やけど…」
『え？』
rbr「え？」
しみじみと自分の平凡さに思いふけっていると、何故か隣から頓珍漢な返しが帰ってくる。
それに驚いて振り返ると、彼は何が間違っているのかわからないと言いたげな表情で私を見つめていた。
…これが純粋な天然タラシか。恐ろしい。
少しだけ赤みを帯びた頬を隠すように目を逸らすと、ことの次第を理解した彼は慌てたように弁明を始める。
私以上に赤く染った頬は、まるで熟しすぎた林檎のようであった。
茶番ちゃんの姿は、いつの間にか消えていた。
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マーシャ(プロフ) - Raiさん» ありがとうございます！遅くなってすみません！がんばりまーす！ (2020年2月16日 17時) (
レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
Rai(プロフ) - 更新再開ｯｯ.......！？嬉しいです！！待ってました！！これから、自分のペースで頑張ってってください！！応援してます！ (2020年2月16日 16時) (レス) id: f599ba319e (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 俺氏さん» ありがとうございます！とても嬉しいです…！全然更新できなくてホントに申し訳ないんですけど、できる時にするつもりですので！応援ありがとうございます…！ (2020年1月10日 10時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
俺氏 - 神話が…此処に神話があったー！！とてもタイプで面白いです！受験応援しています。何時までも待っています！！！ (2020年1月2日 22時) (レス) id: 1c5d8ffce1 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます！受験が終わったらまた更新再開しますね！頑張ります！ (2019年12月29日 10時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
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