聖女の秘密と新たな真実 ページ11
あの事件から1週間。
私は徐々に元の元気を取り戻していき、今では基地内を元気に走り回るくらいには回復していた。
勿論あの恐怖を忘れたわけでも、何も思わなくなった訳でもないのだが、幹部のみんなの手厚いサポートのおかげでなんとか立ち直ることが出来た。
正直彼らには頭が上がらない。
いつか必ず完璧な脱走計画を立てて成功させ、私の成長を見届けさせて彼らに恩返しすると決めたのだ。
…あの事件以来、脱走を諦めた訳では無い。
でも、ここから離れたいという訳でもない。
ただ自由な生活が欲しいだけ。
矛盾だらけなこの考えは確かに私の心の中に根付いていて、まるで何かに背中を押されるように強くなっていく。
でも、何故か本能的にここから離れては行けないような気もして、つい私は逃げ出せないままでいた。
『グルッペングルッペン！！金平糖貰ったんだけど食べる！？』
gr「なんだと！？すぐに頂こう！仕事はあとだ！さぁその袋をこっちに…」
tn「…だぁあああ！！！なにしとんねんお前ら！！！仕事サボんな！！聖女様もグルさんのこと誘惑すんな！！」
『えっ、やだ誘惑なんて…私はただグルッペンと一緒にお菓子を食べようとしただけ！！決していかがわしい事は…！』
gr「そうだぞトン氏！！いくら童帝だからってそんな解釈はよくないと思うぞ！！」
tn「そういう意味やないです！！」
今日も今日とて総統室で騒ぎ立てる。
基本この部屋のソファーの上でゴロゴロしていることの多くなった私は、この部屋の主であるグルッペンと急激に距離を縮めていた。
甘いもの好きで脱走癖があって真面目すぎず阿呆すぎず。
なんだか私と同じ匂いがしていたため、意気投合するのにそれほど時間はかからなかった。
なんならこの基地内で1番中がいいと言っても過言ではないだろう。
tn「ほれ、聖女様も少しは運動してください。こんなところに籠ってないで」
『ベショッ』
gr「なんかこいつ奇声あげたぞ」
『やだなぁ！気のせいだよ！』
必然的に仲の良くなった(と勝手に思っている)トントンに総統室からつまみ出され、私はわかりやすく頬を膨らませる。
しばらく部屋の前で粘っては見たものの開けてくれそうな気配はしなかったので渋々と私は廊下を歩いていった。
私の隣にはいつの間にか茶番ちゃんの姿があって、楽しげに笑いながら私の周りを舞っていた。
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マーシャ(プロフ) - Raiさん» ありがとうございます！遅くなってすみません！がんばりまーす！ (2020年2月16日 17時) (
レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
Rai(プロフ) - 更新再開ｯｯ.......！？嬉しいです！！待ってました！！これから、自分のペースで頑張ってってください！！応援してます！ (2020年2月16日 16時) (レス) id: f599ba319e (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 俺氏さん» ありがとうございます！とても嬉しいです…！全然更新できなくてホントに申し訳ないんですけど、できる時にするつもりですので！応援ありがとうございます…！ (2020年1月10日 10時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
俺氏 - 神話が…此処に神話があったー！！とてもタイプで面白いです！受験応援しています。何時までも待っています！！！ (2020年1月2日 22時) (レス) id: 1c5d8ffce1 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます！受験が終わったらまた更新再開しますね！頑張ります！ (2019年12月29日 10時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
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