＊ ページ16
***
コンビニ内は、地獄のようだった。
真っ赤に染まった窓ガラス。
ひっくり返った商品棚に、乱雑に散らばった商品たち。
天井から落下した蛍光灯は粉々に割れている。
床一面に飛び散っている肉片を見て、私はうっと口元を抑えた。
「んー、やっぱそんなに保存食はないねんなぁ。…缶詰、…いや、フレークの方がええか？」
しかしシャオロンはそれらを見ても特にリアクションをしない。
平然と人の手らしきものを遠くに蹴飛ばし、血溜まりを踏みつけながら倒れた商品棚を漁る。
ぶつぶつと商品を吟味する彼を横目に、私は店の奥へと逃げ込んだ。
…あんなもの、私には直視できない。
いや、普通の人間ならあれらを見て不快感を感じるのは当然なのではないだろうか。
運が悪ければ私だって彼らみたいに跡形もなく殺されてしまう。
1歩選択を間違えれば助からない。元の世界には戻れない。
恐怖心を抱くなという方が難しいと言うのに。
…痛かったんだろうな。
怖かったに違いない。
後悔だってしたかもしれない。
きっと私たちを恨んだだろう。
自分たちが生き残るためには仕方ないけれど、それでも、やっぱり…。
『……ごめん、なさい』
罪悪感だけが、胸の中に残る。
「…おい、どこ行っとんねん。あんま俺から離れんなよ？逃げたかと思ったやんか！」
『え、あ、ごめん、』
「はぁ……取り敢えずめぼしいもんはパチっといたから。あとは武器探そうや」
『………武器』
「せや。なんたってここはサバゲーやからな。あちこちに武器が落ちとんねん」
そういうが早いか、彼は私の手を握ってレジの中へと入っていった。
ガシャガシャと物を漁り、あーでもないこーでもないと文句を言う。
流石にぼぅっと突っ立っていると怒られると思った私は、慌てて彼に習うようにしてレジ付近を漁った。
……………カチャリ。
棚の中で、小さな箱が寂しく光る。
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ごはん - 2度目のコメント失礼します!!!今日見たら続編が出ていてとても嬉しい気持ちになりました！！続編の方でも自分のペースで頑張って下さいね!!!楽しみです〜！！ (2021年7月10日 2時) (
レス) id: 7774cb1cfe (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 狐火さん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！これからも頑張りますねー！ (2021年7月9日 21時) (レス) id: 7b4b293a35 (このIDを非表示/違反報告)
狐火(プロフ) - 続編おめでとうございます！続編に移ってもずっと応援し続けますので、更新、待ってます！！少しずつ依存し始めてる夢主…良いですね（） (2021年7月9日 21時) (レス) id: a78dc8dbc5 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - bhさん» 更新お待たせしてすみません。そう言っていただけるなんて本当に嬉しいです！ありがとうございます！これからも頑張りますねー！ (2021年7月9日 19時) (レス) id: 7b4b293a35 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - ごはんさん» わー！そう言っていただけるなんて光栄です！ありがとうございます！これからも頑張りますー！ (2021年7月9日 19時) (レス) id: 7b4b293a35 (このIDを非表示/違反報告)
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