あなたしか見えない【sha】 ページ8
穏やかな日差しが心地いい春のある日。
クラスの扉を豪快に開けて駆け込んできたクラスメイトは、張り裂けんばかりの大声で私たちにこう告げた。
「おい皆速報だ！！シャオロンが2組のマドンナに告られたらしいで！！」
*
「…ヤバない？マドンナってあの子やろ？ツインテールの美少女。」
「ミスコンで1位になってた子？まじ？」
「あれは魔性の女やって。男はみんなあいつに夢中やんか」
「…ちょっとあんた、元気だしなぁや。まだ付き合うと決まったわけじゃないやろ？」
『やって…』
彼の話題で持ち切りとなった昼休み、私は友人たちと机を囲みながらわかりやすく落ち込んでいた。
ちびちびと水筒に入ったお茶を飲み干し、机につっ伏す。
友人たちは可哀想なものを見る目で私を見つめ、優しい手つきで頭を撫でてくれた。
『やって！10年、10年やで！？10年の片思いが終わりを告げるぅ…』
「ちょ、叩くな叩くな！」
えぐえぐと泣き真似をする私に、友人たちは苦笑いをこぼす。
1人の友人が呆れたようにため息をつくと、頬杖をつきながら私に問いかけてきた。
「じゃあなんで今まで告白せえへんかったのさ。そしたらなんか変わってたかもしれへんで？」
『…ばぁか。そんなに簡単には行かへんって』
彼女の問いにこちらも苦笑いで返し、軽く頬をかく。
周りに彼がいないことを確認すると、私は小声で彼女たちに囁いた。
『やって、もしこれで振られたりしたらもう一緒にはいられないやろ？この関係が崩れるのは絶対嫌なんや。彼の幼馴染は私だけの特権なんやから』
「うわ重いわぁ」
顔をしかめる友人たちに、私はムッとして言い返す。
…だって仕方ないじゃない。
『彼のことが好きなんやもん』
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マーシャ(プロフ) - めるさん» 基本的にここにあげてるお話はツイッターで上げていたお話なので更新速度かとてつもない速さになってます笑。内容はフォロワーさんなどにリクエストとかいただいて書いてます！ (2019年9月20日 20時) (
レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 更新スピードの速さにびっくりしています…！お話のネタってどうやって考えているのですか？ (2019年9月20日 17時) (レス) id: 00dabe47f6 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 名無しさん» ひょえ、ありがとうございます…！微妙なところで終わったので、気が向いたら続き書こうかな、と思ってます。 (2019年9月18日 23時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 猫の日の話がとても好きです (2019年9月18日 21時) (レス) id: 8e5d693f3e (このIDを非表示/違反報告)
ねおる(プロフ) - マーシャさん» そうなんですね・・・ (2019年9月17日 20時) (レス) id: 0c3e920e49 (このIDを非表示/違反報告)
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